連載、独自アンケート、インタビューなど特別なコンテンツを続々と 特集ページも開設
株式会社朝日新聞社(代表取締役社長CEO:角田克)は、「公害の原点」といわれる水俣病が公式に確認されてから5月1日で70年になることを受け、この問題をめぐる現状と歴史を特別なコンテンツで報道します。第一弾として、この春リニューアルしたデジタル版連載「Aストーリーズ」で、「しのぶの70年 終わらない水俣病」を配信。大学やテレビ局と合同で独自のアンケートも実施し、多角的に被害の実相や課題を伝えます。ゆかりのある方々のインタビューなども展開していきます。
Aストーリーズ「しのぶの70年 終わらない水俣病」
生まれながらに水俣病を背負わされた胎児性患者、坂本しのぶさんは今年70歳になります。その半生を通して、水俣病の歴史と今を見つめるストーリーです。

水俣病公式確認70年アンケート ほかに例がない調査
朝日新聞社は、熊本学園大学水俣学研究センター(以下、水俣学)、被害地に拠点を置く熊本朝日放送(KAB)と鹿児島放送(KKB)と合同で、患者や被害者にアンケートを行いました。健康状態、差別・偏見、患者認定や救済制度、行政の取り組み、問題の現状などについて、多角的に尋ねました。本社と水俣学が2016年に実施したアンケートに続くもので、同種の継続的な調査は他に例がありません。5月1日前後に、紙面、デジタルで伝えます。
水俣病公式確認70年 特集ページにコンテンツを集めて

特集ページでは関連記事を一覧でき、動画を使ったコンテンツも充実しています。
水俣病公式確認70年 特集ページ
そもそも解説 いちからわかる水俣病
初めての患者 田中実子さんの日常
プレミアムA ユージン・スミスの伝言

外尾誠(ほかお・まこと) 西部報道センター次長
水俣の70年から考える 人間の命、健康、尊厳を守るために 担当デスク 外尾誠 水俣病が公式確認されて2026年5月1日で70年。目先の利益=経済発展を優先しすぎた結果、多くの命が奪われ、行政が認めただけで約7万人に被害が拡大するという「取り返しのつかない」事態につながりました。有毒なメチル水銀の垂れ流しが長く黙認され、被害は矮小化され、その間、患者は症状と差別に苦しみ、被害を認められていない人の放置が今も続いています。
「あの時動いていれば」という失敗を繰り返した歴史は教訓に満ち、水銀汚染対策の「水俣条約」や予防原則の考え方など、世界の環境対策に影響を与えてきました。トランプ政権で経済優先の空気が強まる中、水俣の70年から、人の命や健康、尊厳、環境を守るために「今、何が求められるのか」を考えます。水俣病に関心を寄せる方々のインタビュー企画、被害や救済の現状など多角的に報じていく予定です。
