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公益財団法人川野小児医学奨学財団

【第2回】医師・研究者400名へのアンケート調査 「日本の医療の見通しは明るいと思う」は15.5%にとどまる 医師の9割がAIに期待、医療現場や研究では既に約3人に2人が活用中

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 小児医学・医療・保健の発展のため、小児医学研究者への研究助成や小児医学を志す医学生への奨学金給付などを行う公益財団法人川野小児医学奨学財団(所在地:埼玉県川越市、理事長:川野幸夫/株式会社ブルーゾーンホールディングス・株式会社ヤオコー代表取締役会長)は、医療や研究の現場の実態を調査・分析することを目的として、全国の医師・研究者400名を対象に「医師・研究者の仕事・研究に関するアンケート調査」を実施いたしました。今回のアンケート調査では、日本の医療の課題や展望を分析するほか、AIが台頭する現代において医療・研究分野でどのようにAIが活用されているのか、今後のAI活用における医療業界の課題を調査いたしました。
■調査概要
調査名:「医師・研究者の仕事・研究に関するアンケート調査」
対象者:医師・研究者(400名)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年1月1日~5日
回答数:400名(臨床医244名、臨床・研究医156名)
※本調査リリースの調査結果・グラフをご利用いただく際は、【(公財)川野小児医学奨学財団調べ】とご明記ください

■集計結果のポイント

【日本の医療の課題・展望について】
●日本の医療の見通しは明るいと思う(そう思う+ややそう思う)医師は15.5%(Q1)
●日本の医療の未来について課題に思うことの1位は「病院経営の悪化」(62.3%)、2位は「医療従事者の勤務環境・勤務体制の整備の遅れ」(55.0%)(Q2)
●今後最も重点的に支援・発展させるべきと考える分野の1位は「地域医療・へき地医療」(23.0%)、2位は「医療のデジタル化・AI技術」(21.8%)(Q3)

【医師が考える資質・能力について】
●医師に必要だと思う資質や能力の問いでは、「問題解決力」が2024年調査6位(19.3%)から3位(27.5%)にランクアップ(Q4)

【医師・研究者のAI活用状況について】
●医師・研究者の約3人に2人は医療現場や研究にAIを活用し(66.0%)、AIの発展には約9割が期待を寄せている(89.7%)(Q5、6)
●AIについて不安や課題に感じていることの1位は「誤診時の責任の所在が不明確であり、法整備が追い付いていないこと」(43.3%)(Q7)

【研究について】
●日本の医学研究のレベルは高い(高い+やや高い)と思う医師は39.0%(Q8)
●日本の医療研究について課題に思うことの上位は「研究費が不足していること」(63.3%)、「長期・基礎研究には資金が十分に配分されないこと」(50.8%)(Q9)

■アンケート集計結果

●日本の医療の課題、展望について

Q1.日本の医療の見通しは明るいと思いますか。 [単一回答]

 日本の医療の見通しは明るいと思うか尋ねたところ、「そう思う(そう思う+ややそう思う)」の回答は15.5%にとどまった。一方で、「そう思わない(あまりそう思わない+そう思わない)」は55.3%と半数を超えた。また、「どちらともいえない」と回答した人も約3割にのぼっている。
 日本の医療の見通しを明るいと感じていない層が多数を占める結果となった。

Q2.日本の医療の未来について、課題に思うことは何ですか。 [複数回答]

 日本の医療の未来について、課題に思うことを尋ねたところ、1、2位は「病院経営の悪化」(62.3%)と「医療従事者の勤務環境・勤務体制の整備の遅れ」(55.0%)となり、ともに半数を超えた。続いて、「医療従事者の不足」(44.5%)や「社会保障費の増加」(43.5%)となり、上位4位まで病院経営に直結する課題が占める結果となった。医療現場での経営面への懸念が強いことがうかがえる。
 一方で、AIに関する課題を挙げた回答は1割程度にとどまり、現時点ではAIに関する課題意識は低い結果となった。

Q3. 日本の医療において、今後最も重点的に支援・発展させるべきと考える分野はどこだと思いますか。[複数回答]

 日本の医療において、今後最も重点的に支援・発展させるべきと考える分野について尋ねたところ、「地域医療・へき地医療」(23.0%)と「医療のデジタル化・AI技術」(21.8%)の2項目が、他の項目と比べて突出して高い割合を占めた。3位の「再生医療・遺伝子治療」(11.0%)とは約10ptの差があり、「地域医療・へき地医療」、「医療のデジタル化・AI技術」の支援・発展を医師・研究者は重視していることが分かった。

●医師が考える資質・能力について

Q4.医師にこれからさらに必要となる資質や能力はなんだと思いますか。 [複数回答]

 医師にこれからさらに必要となる資質や能力について尋ねたところ、「医学の知識と技術」(50.8%)と「コミュニケーション能力」(49.0%)の2項目が、他の項目と比べても高くいずれも約半数が回答した。3位の「問題解決力」(27.5%)とは20pt以上の差があり、「医学の知識と技術」、「コミュニケーション能力」の重要性が特に重視されていることがうかがえる。
 また2024年に実施した調査と比較すると、順位に変動が見られた。2024年調査で3位だった「体力」は今回5位となり、代わって「問題解決力」が3位にランクインした。近年のAIやデジタル化の進展により、「課題に対応するための問題解決力」が重要だと思う医師・研究者が増えていることがわかる。

●医師・研究者のAI活用状況について

Q5. 現在、AIを医療現場や研究にどのように活用していますか。[複数回答] 

 AIを医療現場や研究にどのように活用しているかについて尋ねたところ、1位が「診断補助」(35.8%)、2位が「医療・研究データの分析」(30.0%)、3位が「臨床疑問の解消」(25.3%)となった。医師・研究者の約3人に2人は、すでに医療現場や研究にAIを活用していることがわかる。(66.0%)

Q6.今後の医療・研究におけるAIの発展について、期待していることは何ですか。 [複数回答]

 今後の医療・研究におけるAIの発展について、期待していることについて尋ねたところ、1位が「画像診断の精度向上・病変の早期発見」(62.3%)、2位が「診断の標準化」(40.0%)、3位が「医療データの解析・活用」(34.5%)となった。1位と2位の差は22.3ptと大きく、「画像診断の精度向上・病変の早期発見」は、過半数が特に高い期待を寄せていることがうかがえる。また、全体の約9割がAIのさらなる発展に期待をしている結果となった。(89.7%)

Q7.今後の医療・研究におけるAIの発展について、不安や課題に感じていることは何ですか。 [複数回答]

 医療・研究におけるAIの発展について、不安や課題に感じていることについて尋ねたところ、「誤診時の責任の所在が不明確・法整備が追い付いていないこと」が最も高く4割を超え(43.3%)、次いで「診断における信頼性の担保が難しいこと」(39.3%)、「導入・運用コストの負担」(35.3%)、「情報漏洩等のセキュリティリスク」(34.0%)が続き、いずれも3割超となった。
 Q6で「画像診断の精度向上・病変の早期発見」に期待するものの、Q7ではその信頼性の担保や誤診時の責任の所在などに不安を感じていることがうかがえる結果となった。

●研究について

Q8.日本の医学研究のレベルは世界と比べて高いと思いますか。 [単一回答]

 日本の医学研究のレベルは世界と比べて高いと思うかについて尋ねたところ、「高い(高い+やや高い)」が39.0%、「普通」が37.3%、「低い(低い+やや低い)」が19.8%となり、「高い」の回答が最も高い結果となった。普通も合わせると日本の医学研究のレベルは普通以上と考えている人が約8割(76.3%)に上った。
 また、2024年の調査と比較すると「高い(高い+やや高い)」の回答が5.4pt上昇していることがわかった。

Q9.日本の医療研究について、課題に思うことは何ですか。[複数回答]

 日本の医療研究について課題に思うことについて尋ねたところ、「研究費が不足していること」が63.3%で最も多く、次いで「長期・基礎研究には資金が十分に配分されないこと」が50.8%となった。上位2つはいずれも資金面に関する課題で、半数を超える結果となった。
 3位の「研究に関わる人材が不足していること」、4位の「研究時間の確保が難しいこと」も4割を超えており、医療研究においても人材不足・時間が足りていない、ことが見える結果となった。一方、「課題に思うことはない」の回答はわずか6.0%にとどまり、医師・研究者の9割以上が何かしら医療研究に課題を感じていることが明らかとなった。

●その他

Q10.プライベートで医療関係者以外の人と話をしていて自身が職業病だと感じるエピソードがありましたら教えてください。[自由回答]※抜粋
・つい自分の子供にも、お大事にとうっかりと言ってしまう。(公立・公的・社会保険関係法人の病院/産科・婦人科)
・会話の中から体調を診断してしまう。(国立病院/内科)
・医療者特有の言い回しをしてしまう。(国立病院/産科・婦人科)
・友人に対して、診察のようについ長話になってしまう。(公立・公的・社会保険関係法人の病院/外科)
・体調が悪いことを聞くと医師目線でいろいろ質問してしまう。(国立病院/救急科)
・空耳で救急車のサイレン音が聞こえることがある。(国立病院/産科・婦人科)
・先生といわれるとつい振り返ってしまう。(公立・公的・社会保険関係法人の病院/産科・婦人科)
・腕に浮き出る血管を見ると採血しやすそうと思ってしまう。(国立病院/救急科)
・普通のお店で満席を「満床」と言ってしまう。(公立・公的・社会保険関係法人の病院/内科)
・ありがとう、と言われると「お大事に」と返しがちである。(国立病院/外科)
・ペンを探すときに胸ポケットの辺りを触ってしまう。(国立病院/外科)
・いつ食事にありつけるかわからない状況なので、早く食べる癖がついてしまっている。(公立・公的・社会保険関係法人の病院/救急科)
■財団概要
財団名:公益財団法人川野小児医学奨学財団
所在地:〒350-1124 埼玉県川越市新宿町1-10-1
理事長:川野 幸夫(株式会社ブルーゾーンホールディングス・株式会社ヤオコー代表取締役会長)
事務局長:川野 紘子
設立:1989年12月25日
行政庁:内閣府
URL:https://kawanozaidan.or.jp/
TEL:049-247-1717
Mail:info@kawanozaidan.or.jp
事業内容:研究助成/奨学金給付/小児医学川野賞/医学会助成/小児医療施設支援/
ドクターによる出前セミナー/医師・地域連携 子ども支援助成

<創業ストーリー>
財団の創業ストーリーや事業のエピソードをPR TIMES STORYで紹介しております。
どうぞご覧ください。
失われた息子の命をきっかけに設立した「川野小児医学奨学財団」
ー小児医療をめぐる課題に取り組む中で感じた、子どもたちの心と体を守るために必要なこと
https://prtimes.jp/story/detail/rX5NvZs7GXb

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