Solana Unlimited Endpoints 全プランにおいて、同時処理性能を従来比 30~50% 向上させるアップデートを実施

ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)および Validators DAO が運営する ERPC は、Solana Unlimited Endpoints 全プランにおいて、同時処理性能を従来比 30~50% 向上させるアップデートを実施したことをお知らせいたします。
スレッド数の増強により、一度に処理できるクエリの量が大幅に増加し、トランザクション詰まりが起きにくい構成へと強化されました。価格は据え置きのまま、製品リニューアルとしてお届けいたします。
パフォーマンスブーストの概要
スレッド増強による同時処理性能の向上
今回のアップデートの核心は、処理スレッド数の増強です。Unlimited Endpoints を支えるインフラのスレッド数を拡充したことで、同時に処理できるリクエストの量が 30~50% 向上しました。
この改善は、RPC エンドポイントの処理パイプライン全体に波及しています。
リクエスト受付段階 - 同時接続の受付上限が拡大し、ピーク時にリクエストが待機キューに滞留する確率が大幅に低下しました。従来、短時間に大量のリクエストが集中した際、受付段階でキューが詰まりレスポンスの遅延や接続タイムアウトが発生するケースがありましたが、この段階でのボトルネックが緩和されています。
RPC メソッド実行段階 - 並列処理スレッドが増えたことで、個々のリクエストが処理待ちに入る時間が短縮されました。getTransaction、sendTransaction をはじめとする RPC メソッドの実行が、キューに滞留することなくスレッドに割り当てられる確率が高まっています。
トランザクション送信段階 - 送信が集中する局面で RPC 側の処理が追いつかずレスポンスが遅延していた問題が軽減されました。Solana においてトランザクションの送信タイミングは成否を左右する決定的な要素であり、RPC 側での滞留は着地の遅延、MEV の機会損失、取引の失敗に直結します。スレッド増強により、ピーク負荷時でもトランザクションが RPC 側で滞留しにくい構成が実現されています。
Unlimited Endpoints とは

Unlimited Endpoints は、リージョンを選択し、自分専有の HTTP エンドポイントを無制限に利用できるプランです。通常の HTTPS 通信では TLS ハンドシェイクに約 20ms のオーバーヘッドが発生しますが、Unlimited Endpoints はこれを排除した HTTP 通信を提供します。ERPC プラットフォームの VPS やベアメタルと組み合わせることで、RPC メソッドを約 2ms で実行することが可能です。
- Unlimited(ユーロ298/月) - 最速 RPC コールを実現する専有エンドポイント
- Unlimited Pro(ユーロ498/月) - 最速かつ安定のプロ仕様。より高い同時処理性能と安定性を求めるプロフェッショナル向け
いずれのプランも、1 リージョン選択制、専有 Solana RPC Endpoint、HTTP 通信(TLS オーバーヘッドなし、~2ms 可)、WebSocket 対応、IP ホワイトリスト無制限、トークン無制限、TPS 無制限、ERPC プラットフォームとのゼロ距離通信を標準で備えています。
ERPC プランとの使い分け - 用途に応じた最適な選択
ERPC プラン - グローバルエッジ経由の HTTPS エンドポイント
ERPC の通常プランは、HTTPS を利用し、グローバルに配置されたエッジポイントを経由することで、世界中のどこからでも最短距離で ERPC の Solana エンドポイントにアクセスできる構成です。主に dApp 向けのエンドポイントとして設計されており、HTTPS によるセキュアな通信を標準としているため、フロントエンドアプリケーション、通常のアプリ、UI からの利用に最適です。
例えば Axiom や Orca などの DeFi プロトコルでカスタムエンドポイントを利用する際に便利です。一般的に、カスタムエンドポイントは Solana RPC へのバイパスとして活用されます。
このメリットがわかりやすいエピソードとして、MadLads の NFT ミントが挙げられます。当時、MadLads は相当な競争率であり、何度もサービスがダウンするほどアクセスが集中しました。しかし、ミントに成功した人の大半はカスタムエンドポイント利用者でした。dApp 側が用意する RPC エンドポイントにはグローバルからアクセスが集まるため、十分な帯域がない場合が多く、カスタムエンドポイントの利用によって自分専用の経路を確保することで、これを回避することが可能です。
Unlimited Endpoints - リージョン固定で 1ms を競う
Unlimited Endpoints の強みは、リージョンを固定することで、より速く、より多くのクエリを処理できることにあります。
Solana のバリデータ集積状況から、フランクフルトおよびアムステルダムが構造的に人気リージョンとなっています。高頻度取引などのユースケースでは、これらのリージョンに通信を集中させ、1ms を争う競争が日々行われています。この場合、UI からのアクセスではなく、バックエンドのみで高速動作するアプリケーションが求められ、Unlimited Endpoints はこの用途において最適な選択肢です。
TLS によるオーバーヘッドを排除した HTTP 通信、専有エンドポイントによる他ユーザーとのリソース競合の回避、そして無制限の TPS - これらの条件を、専有 RPC を丸ごと用意することなく、コストパフォーマンスの高い構成で実現します。
フランクフルトでは SWQoS ボーナス接続が付帯
特に需要の高いフランクフルトリージョンにおいて、Unlimited Endpoints にはハイパフォーマンスバリデータ Epics DAO バリデータが支える SWQoS ノードがボーナス接続されています。
Epics DAO バリデータは現在 200,000 SOL 以上のアクティブステークを保有し、Shinobi Performance Pool で TOP20 入りを達成している高性能バリデータです。このバリデータが支える SWQoS エンドポイントが Unlimited Endpoints にボーナスとして接続されることで、Stake-weighted Quality of Service による優先レーンでのトランザクション送信が可能になります。
SWQoS を高頻度かつ HTTP で利用したい方にとって、理想的な選択肢となっています。Unlimited Endpoints の HTTP ベース高速送信ワークフロー(TLS オーバーヘッド排除による ~2ms の RPC 実行)と、SWQoS による優先レーンでのトランザクション送信 - この双方を単一のエンドポイントで活かせる構成です。
なぜ私たちは最速のプラットフォームを自ら構築するのか
信頼やブランドでは最速は手に入らない
サーバー業界には、顧客の知識量に応じて提供されるリソースの品質が変わるという構造的な現実があります。データセンター側には、電力やネットワーク帯域をセーブすることで収益性が上がるインセンティブが常に働いており、顧客のパフォーマンスが上がってもデータセンター側の収益が増えるわけではありません。
私たちは過去に、「最速」を依頼して届いた見積もりに 10 年型落ちのネットワークカードが含まれていた経験をしています。気づかれなければそれが「儲け」になる - これがサーバー業界のインセンティブ構造です。信頼やブランドだけでは、最速の環境は手に入りません。
ERPC が解決する構造的課題
従来、Solana 上で高速なアプリケーション環境を構築するには、RPC ベンダーのサーバー所在地の調査、同一ネットワーク内でのベアメタルサーバーの調達、パフォーマンスセーブの監査と解除、OS レベルのチューニングなど、広範かつ深い専門知識が必要でした。
ERPC は、Solana RPC プラットフォームと、ユーザーがデプロイするベアメタルサーバー・VPS・Shreds・Unlimited Endpoints を同一プラットフォーム内に統合しています。プラットフォーム内にデプロイするだけで、最速の通信条件、最適化済みの構成、Solana に特化したチューニングのすべてが最初から手に入ります。データセンターに関する深い知識がなくとも、最速の環境を手にすることができる - これが ERPC の設計思想であり、私たちが独自のプラットフォームを構築し続ける理由です。
QUIC Sender サービスの開発を進行中
現在、ERPC では QUIC Sender サービスの開発を進めています。QUIC は次世代のトランスポートプロトコルであり、Solana ネットワークにおけるトランザクション送信のさらなる高速化を実現する技術です。
ご興味のある方は、ぜひ先行ウェイトリストにご登録ください。Validators DAO 公式 Discord よりサポートチケットを作成いただくことで、ウェイトリストへの登録が可能です。
5 年連続 WBSO 承認 - 研究開発成果が直接パフォーマンスに反映される
ELSOUL LABO は、オランダ政府の研究開発支援制度 WBSO において 2022 年以降 5 年連続で承認を受けています。超低遅延を前提とした Solana RPC インフラの研究開発、バリデータ配置・運用オーケストレーションの自動化に関する研究を継続しており、その成果は直接的にプラットフォームのパフォーマンス改善に反映されています。
今回の Unlimited Endpoints パフォーマンスブーストも、これらの研究開発の中で蓄積された知見が実運用として具現化されたものです。R&D の成果は積み重ねであり、改善の角度は時間とともに大きくなっています。
次世代の選択肢 - AS200261 Solana 特化データセンター
ELSOUL LABO は、RIPE NCC より自社 ASN(AS200261)の付与を受け、Solana 特化のトップティア新データセンターの開設を進めています。既存のプレミアムデータセンターを超える、最高品質のインフラとして設計されており、今月末から来月にかけてご利用開始を予定しています。
最新世代の AMD EPYC 第 5 世代、AMD Threadripper PRO 第 5 世代(9975WX 等)、NVMe 第 5 世代で統一されたハードウェア構成に加え、自社 ASN による最適なネットワーク経路設計を実現します。パフォーマンスと ASN コンセントレーションスコアの両立という、これまで二律背反とされてきた条件を同時に満たす、理想の選択肢です。
初期ロットは予約完売となっておりますが、次回入荷分以降はウェイトリスト順にご案内いたします。
お問い合わせ
Unlimited Endpoints に関するお問い合わせは、Validators DAO 公式 Discord にてサポートチケットを作成ください。
Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
ERPC の公式情報および各種プランは以下のサイトでご確認いただけます。
ERPC 公式 Website: https://erpc.global/ja
日頃より ERPC をご利用いただき、心より御礼申し上げます。