うだるような夏の暑さがやってきた。これだけ暑くなると、さっぱりとした味付けの料理を食べたくなるが、お肉をガッツリ食べて暑さに負けないパワーも手に入れたいところだ。
そう考えながら街を歩いていたら、まさに今の気持ちにピッタリなノボリが視界に飛び込んできた。
デニーズでは7月5日から、「夏のハンバーグフェア」を開催。大麦牛100%のハンバーグ5品と、ジューシーさとふっくらとした食感で人気の合挽きハンバーグ5品の計10品をラインアップしている。
デニーズは昨夏も、大麦牛100%ハンバーグを前面に押し出した「大麦牛ハンバーグフェア」を展開した。
今年はさらに改良を重ね、使用する肉の部位を厳選。赤身の旨味、脂身のコク、そして食感のバランスにこだわったという。
肉のひき方も、ひき肉から粗めのカットへと変更し、肉感をより味わえるように。詳しくは後述するが、実食したところ、しっかりとした牛肉の味わいとあふれる肉汁、同時にハンバーグならではの食べ進めやすさがあり、まさに家族の誰もが楽しめる一品に仕上がっていた。
気になる大麦牛100%ハンバーグの味はどうだったのか。5品すべてを食べてきたので、それぞれレビューしていこう。
大麦牛100%ハンバーグ ~デミグラスソース
まずは定番の一品から。大麦牛100%の実力はいかほどか、ナイフで押して試してみた。
肉汁がじゅわじゅわと湧き上がってくるのがよく分かる。
ハンバーグを切ろうとしているのだが、弾力があってすぐには切れない。ようやく切れたハンバーグを口に入れてみると、普段食べ慣れているハンバーグとは明らかに違う。小気味よい肉の弾力を感じられ、“肉”を食べている満足感がある。ひき肉から粗めのカットへと改良を加えた成果だろう。
味わいは焼き付けられたハンバーグ表面の香ばしさに、デミグラスソースが抜群のコンビネーション。ソースはタマネギの甘さを十分に引き出し、比較的さらっとしていて重くない。塩分も適度で、ハンバーグに上からかけてもよし、カットしたハンバーグをディップするように浸けるのもよし。ソースをたっぷり絡めても、しょっぱくないのはうれしいところだ。
余談だが、ハンバーグの下に敷いてあるタマネギにも肉汁とソースがよく絡む。主役のハンバーグを盛り立ててくれるおいしさだ。
大麦牛100%ハンバーグ ~おろしソース
夏にはさっぱりとハンバーグを食べたい。そんなときは迷いなく、おろしソースを頼もう。
ハンバーグの上の大根おろしだけでなく、ソースにもふんだんに大根おろしが使われている。口に含むと肉汁がジュワっと広がり、その後にシソと大根おろしがすかさず口中をリセット。牛肉特有のクセも気にならず、どんどん食べ進められる。
大麦牛100%ハンバーグ ~黒にんにくソース
黒にんにくソースとは、発酵熟成させた栄養満点の黒にんにくを使用したソース。従来のにんにくのようなきつい香りがなく、甘みが増すのが特徴だ。
この黒にんにくを生かした醤油ベースのさらっとしたソースは、バルサミコのような魅惑的な甘みがあり、大麦牛100%ハンバーグと絶妙のハーモニーを奏でる。上に乗ったナスが香ばしく、牛肉との相性はばっちりだ。
柚子胡椒と自家製ポン酢のさっぱり大麦牛100%ハンバーグ
この夏のデニーズ、一押しのメニューというところだろうか。ひときわ涼しげに見える一皿だ。
ハンバーグの上にはシャキシャキのスライスタマネギ。ポン酢のさっぱりしたソースに加えて、好みで使える柚子胡椒が添えられている。この柚子胡椒が肉の脂をさっぱりと食べるのに最高! ほんのひとつまみを加えるだけで、十分な存在感がある。
本品は鉄板に乗って提供されないため、暑い日でも涼しい気分で食べることができるだろう。
ビーフ&大麦牛100%ハンバーグ
大麦牛100%ハンバーグと牛ロースのカットステーキが乗ったなんとも贅沢な一品。肉好きにはたまらないメニューだ。
ソースの選択肢はおろしソース、にんにく醤油ソース、黒にんにくソースの3種類とのこと。今回は香ばしいにんにくチップの入ったにんにく醤油ソースを選択した。ロースステーキはミディアムレアで柔らかな口当たりだ。
大麦牛ハンバーグと盛り合わせでかなりのボリューム、食べ応え抜群の一皿だった。
「同じハンバーグでも、ソースによってここまで印象が変わるのか!」と面白いように感じることができた。皆さんにもぜひ、全メニュー制覇にチャレンジしてもらいたい。
デニーズ 夏のハンバーグフェア