ようやく秋らしい空気も感じるようになった8月の東京。もうすぐ実りの季節の到来だ。そこで、東京近郊で9月に行ける、アート系イベントを選りすぐりで3つピックアップ。この機会に、感性を研ぎ澄ませて芸術の秋の到来を感じてみてはいかが?
1.「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 2017 in 東京ミッドタウン」
まずピックアップしたのは、東京ミッドタウン開業10周年記念のこのイベント。東日本大震災の復興支援として制作された巨大な移動式コンサートホールである「アーク・ノヴァ(ARK NOVA)」が、9月19日(火)~10月4日(水)、ミッドタウン・ガーデンの芝生広場に設置され、映画の上映会やコンサートなど、さまざまな催しが行われる。中でも注目は、10月2日(月)に行われるスペシャルコンサート。10月に来日公演を行うルツェルン祝祭管弦楽団のメンバー等による室内楽を中心としたミニコンサートで、料金は1000~1500円。“東京の真ん中の可動式コンサートホール”という非日常空間で、あなたの感性がさらに磨かれそうだ。(写真は、アーク・ノヴァの内観)。
2.「ヨコハマトリエンナーレ2017 島と星座とガラパゴス」
次に取り上げるのは、横浜で3年に1度行われる現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ」。今年は、接続や孤立、想像力や創造力、独自性や多様性などを示唆する「島」・「星座」・「ガラパゴス」がタイトルに入っており、グローバル化が進む一方で、紛争や難民・移民問題、英国のEU離脱など相反する価値観が複雑に絡み合う世界の状況をふまえた約40組のアーティストによる作品が展示されている。現代アートの鑑賞を通して、人間の想像力や創造力がどのような可能性を拓くことができるのか、考えてみてはいかがだろうか。11月5日(日)まで開催。会場は、横浜美術館、横浜赤レンガ倉庫1号館、横浜市開港記念会館地下。
3.「水族館で落語。」
最後は、サンシャイン水族館の屋外エリア「マリンガーデン」で行われる、「和」の芸術の一つ、落語のイベントを紹介。落語漫画やアニメなどから火が付き、若者のファンが増えている「落語」。そんな中、このイベントでは、立川流から、談慶、左平次、談修の3名の真打ちが出演し、水族館にちなんで魚や、秋にふさわしい演目の落語を披露してくれる。9月8日(金)・15日(金)・22日(金)の各日19時~、20時~(各回約20分)。水族館の入場料金のみで楽しめるのも嬉しい限り。寄席に行くのはちょっと敷居が高い、と思っている人も、ここなら気軽に参加できるのでは?(写真はマリンガーデン)