新型コロナウイルスの影響によって多くの花火大会が中止になる中、東京の花火業者・丸玉屋が制作したプラネタリウム番組「ハナビリウム~花火って、なんであるの?」が、全国14カ所のプラネタリウムで順次上映が決定。
同作では、360度実写映像による圧倒的な花火鑑賞体験と花火に込められた大切な物語が味わえる。
現役花火師らが試行錯誤の末に完成
“例年通り花火を見ることは叶わないけれど、心に残る花火体験を届けたい”という同社の想いから誕生したのが今回のハナビリウム。
実際に打ち上げられたおよそ5000発もの花火実写映像に加え、これまであまり知られることのなかった花火の歴史などもCGアニメーションをとおしてひも解かれる花火界初のフルドーム教育映像作品となっている。
本来なら花火師にしか許されない「花⽕の真下」から⾒上げる体験など、まったく新しい花火の楽しみ方を提案。「疫病から始まった日本の花火大会」という花火の歴史のほか、科学・文化・アートの世界が詰まっている。
子どもたちに届けたい花火の物語
同作は、物語形式なので子どもたちにもわかりやすく、夏休みの自由研究にも活用できる内容だ。
花火の学校に通っている落ちこぼれの主人公ヒバナが、森の中で出会った”けむりのおじいさん”に花火のしくみや魅力を教わり、その世界に引き込まれていくというストーリー。
同社では、作品に登場する花火の知識などを復習できるほか、楽しく遊んで学べる『ハナビリウム新聞』も現在制作中だという。これらを通して、子どもだけはなく大人も花火について深く知ることができそうだ。
上映詳細
7月30日(木)現在、伊勢原市立子ども科学館(神奈川県)・夢と学びの科学体験館(愛知県)・セーレンプラネット(福井県)・四日市市立博物館(三重県)・広島市こども文化科学館(広島県)・倉敷科学センター(岡山県)・さぬきこどもの国(香川県)・北九州市立児童文化科学館(福岡県)で上映中。
また、8月1日(土)からは、ぐんまこどもの国児童会館(群馬県)・ベネッセスタードーム(東京都)・東大和市立郷土博物館(東京都)にて上映開始。
さらに福岡県青少年科学館(福岡県)では8月5日(水)のみ上映され、9月19日(土)からは大崎生涯学習センター(宮城県)、2021年1月4日(月)からは盛岡市子ども科学館(岩手県)にて上映の予定。
各館感染症対策として人数の制限などを実施している。上映期間や時間など詳細は各館HPにて。
「ハナビリウム~花火って、なんであるの?」を鑑賞して、日本の夏の風物詩「花火」を新感覚で楽しんでみては。