「ロバート・ハインデル展 ─心の絆─ Let Art Heal Your Soul」が、代官山ヒルサイドフォーラムにて8月18日(火)〜30日(日)の期間、開催している。
同展は「人間が到達できる最高の美的領域」とダンサーを慈しみ、ダンサーたちを描き続けたロバート・ハインデル没後15年の展覧会だ。
ダイアナ妃も愛した「現代のドガ」
ロバート・ハインデル氏は938年米国に生まれ、29歳で『Time』誌の表紙を飾り、以後アメリカを代表するアーティストとして活躍。80年代以降バレエを描く画家として、数々の名作を生み出し世界各国の有名ギャラリーや美術館で個展を開催。イラストレーターとしては最高の栄誉であるハミルトン・キング賞も受賞している。
既に欧米では高い評価を受けていて、作品はロンドンの国立肖像美術館、スミソニアン協会など公共の美術館に収蔵されている。ミュージカル「キャッツ」「オペラ座の怪人」を描いたことでも知られる。
美術専門誌『ギャラリー・インターナショナル』では「現代のドガ」と称されたハインデル。故ダイアナ妃やモナコ・キャロライン王女も彼の作品をこよなく愛し、世界のセレブリティーがコレクターとして名を連ねている。
New Normal な時代に必要な人間の矜持
同展では、そんなハインデルが生前描いた約1500点の油彩作品の中から、祈り・信頼・絆など、「New Normal=新しい日常」の時代を迎えても変わらず大切にしなくてはならない人間の矜持を感じ、想像させてくれる作品を厳選して展示。
本番の成功への祈り、男女のダンサーの互いの信頼、新しい踊りへの挑戦、向上へのたゆまぬ努力など、ハインデルが感じカンヴァスに描き、そして伝えようとしたさまざまな印象。それは、New Normalな時代に向けても、大切にしなくてはならない人間の矜持だ。
今、人々があらためて家族・友人・仲間への思いを強くし、思うように出会いが叶わなくても「心の絆」で結ばれていると感じる時だからこそ、見るべき作品ばかり。
観覧料は一般・大学生500円(税込) 、高校生以下無料。
「ロバート・ハインデル展 −心の絆− Let Art Heal Your Soul」の作品を観て、大切なものを見直してみては。
■「代官山ヒルサイドフォーラム」
住所:東京都渋谷区猿楽町18-8ヒルサイドテラスF棟