デニムブランド「ITONAMI」と「倉敷紡績(クラボウ)」が連携し、デニム製品を全国から回収して工場で再び糸にしてさまざまな製品を新たに作るプロジェクト「FUKKOKU(フッコク)」をスタート。4月26日(月)〜6月30日(水)の期間で回収を受付けている。
ブランドと購入者が一緒にできる企画
デニム産業の一大集積地・岡山県倉敷市でデニムを中心としたアパレル事業を営む「ITONAMI」は、今後重要とされる資源の有効利用に取り組む必要性を感じ、ブランドからの一方通行ではなく顧客とともに行える活動として同企画を発案。同じ倉敷市をルーツとし、130年以上にわたる糸づくりの歴史を持つ「クラボウ」とコラボして「FUKKOKU」を始動する。
また、コンテンツプロデュースとアーティストマネジメントの事業を展開するHUGのharu.さんも参画している。
全国から回収したデニムを新たな製品に
同プロジェクトでは、回収したデニム生地やジーンズを、「クラウボウ」の技術を活かし“反毛”によって再び糸にする。反毛とは、生地を専用の機械で引っ掻き毛羽立たせて、もう一度わたの状態に戻すこと。完成した糸は、広島県福山市の製織工場「篠原テキスタイル」によってデニム生地とし、回収に協力してくれた個人や団体に使用してもらうほか、11月には「ITONAMI」オリジナルデニム製品として販売する。
全国の拠点にて回収
同企画では、個人、団体からデニム製品を回収。全国各地の拠点パートナーとして回収に協力してもらい、新たにつくられたデニム生地を用いて、拠点とコラボレーションしたデニム製品を企画する。また、「ITONAMI」が運営する施設「DENIM HOSTEL float」に直接郵送するか持ち込むことも可能だ。
目標回収本数は、ジーンズ1000本、デニム生地1000mの製造を目指している。
拠点となるのは、東京都の「d47 design travel store」「小杉湯」「No.」「DELTA」、神奈川県の「TSUMUGI」、徳島県の「上勝町ゼロ・ウェイストセンター」など。回収は順次スタートし、拠点は随時追加される。
期間中の回収本数や協力拠点などの最新情報は、「FUKKOKU」特設サイトにて発信されるのでチェックしてみて。
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