「施設警備員」の実態を、警備員自身が愛と憎しみで描き出す実録ルポ『気がつけば警備員になっていた。–高層ビル警備員のトホホな日常の記録』が、6月28日(月)に笠倉出版社より発売された。
著者の堀田孝之さんは、高層ビルの「施設警備員」として4年間を過ごしてきた。そのときのリアルな体験をまとめたものがこの1冊だ。
貴重な「職業紹介本」
商業施設やオフィスビルでは、たくさんの警備員が日夜働いている。現在、警備を生業とする人の数は57万人を超えているというが、その仕事の実態は一般にはあまり知られていない。
これまでにも、ベストセラーになった『交通誘導員ヨレヨレ日記(三五館シンシャ刊)』など、交通誘導警備員のルポルタージュは存在しており、堀田さんはこの漫画版の制作にも携わっている。しかし、施設警備員についての詳細なルポは、同書が本邦初。そういった意味では、貴重な「職業紹介本」と言えるだろう。
同書の最大の魅力は、読み物としての面白さ。単なる「職業紹介本」の枠にとどまらず、まるで映画のストーリーを追っているかのように、ときに笑いあり、涙ありで、思わず感情を揺さぶられる内容となっている。
発売記念トークライブ配信も
同書の発売を記念して、『気がつけば警備員になっていた。』『交通誘導員ヨレヨレ日記』の著者二人が語る、最前線現場のいまを語るトークライブの配信も決定。
トークテーマは、「警備員と交通誘導員、どっちがホントに大変なの?」「中年と壮年、どっちが生きづらい世の中なの?」など。似たようなテーマの本ながら、ふたを開けてみると世代も職場も異なる、二人が見てきた、感じてきたこと語り合う。配信は7月15日(木)14時~。伊勢出版の公式YouTubeチャンネルから視聴できる。
『気がつけば警備員になっていた。–高層ビル警備員のトホホな日常の記録』は、1430円(税込)。