田中本家博物館で9月11日(土)~12月12日(日)の期間、秋季特別展「きものと刃」が開催される。
「衣裳と刀」のコラボ企画展
「きものと刃」は、豪商田中本家に伝えられてきた刀剣類(刀、脇差、短刀、拵え)19点と、田中本家の人々が着用した大正時代の華やかな衣裳を中心に、幕末から明治時代の陣羽織や火消装束、小物など50点余りを併せて公開する「衣裳と刀」のコラボレーション企画展だ。
近年、「鬼滅の刃」「るろうに剣心」など幕末~大正時代が舞台のアニメ・映画作品が人気。人々の興味は、ストーリーや登場人物だけではなく、刀や衣裳、時代背景にも関心が集まっている。
江戸時代中期の豪商である田中本家は、須坂藩より名字帯刀を許され、南北朝・室町・江戸時代の刀剣が代々伝えられてきた。そして、田中本家の人々が生活のなかで着用した衣裳も良好な状態で残されており、祝着、振袖など華やかなものから、陣羽織、火事装束など多彩なジャンルのものが伝えられている。
「鬼滅の刃」を彷彿させるテーマも
刀や着物は、物語の中では共存していても、美術品としてはジャンルが違うため、それぞれ単体の展覧会になることが一般的だ。同展覧会では、刀剣類と衣裳をコラボレーションさせることで、当時の雰囲気や作品世界を楽しむ手がかりになればと思い企画した。とくに、「鬼滅の刃」を彷彿とさせることをテーマに、刀や着物の模様など選びコーナーを作った。気づいてもらえたら嬉しいという。
秋季特別展「きものと刃」の入館料は、大人1000円 、中高生350円、小学生250円だ。休館日は毎週火曜日(祝日の場合は翌日)で、10月は無休となっている。その他、開館時間等の詳細は田中本家博物館公式サイトで確認を。
今日まで託されてきた着物と刀のコラボを見て想像力を刺激してみて。