片岡礼子主演×安田真奈脚本・監督の実験的短編映画『あした、授業参観いくから。』が、12月14日(火)からシアターセブンにて限定公開、2022年1月から全国で随時公開される。
同じ台詞を五つの家族が繰り返す実験的な脚本
『あした、授業参観いくから。』の脚本・監督をつとめた安田真奈さんは、大学や市民講座で長年「演技ワークショップ」や「脚本ワークショップ」を行っている。同作は、その中で活用しているオリジナル教材「授業参観にまつわる親子の会話」をベースにしたもの。「全く同じ台詞でも、キャラクター設定や状況によって、演技は変わる。脚本ならト書きが変わる。」そんな映画ならではの奥深さがよくわかる教材で、初心者にも取り組みやすいと好評だ。
映画では、「あした、授業参観いくから。」「えっ…」など七つの台詞が五つの生徒の家で繰り返される。そこには思春期におけるさまざまな親子のカタチが映し出され、すべての親子の幸せを願わずにいられなくなるような、繊細かつ普遍的な感動のドラマとなっている。
さまざまな環境の家族模様を描く物語
中学英語教師の職に生きがいを感じている坂口則子。出勤は常に早朝、断れない性格で残業も多い。独り身の心細さもあるが堅実に暮らしている。
担任のクラスにはさまざまな生徒がいる。両親が共働きで優等生の光、母を亡くしたが明るい性格の亜輝菜、父が医師で母は専業主婦という裕福な一馬、母がだらしないので家事を担うゆかり、荒っぽい性格の父におびえる涼太…。明日は授業参観という日に、それぞれの家庭で全く同じ会話が展開されるが、全く異なる親子模様が描かれる。
主演は実力派女優・片岡礼子さん
同作の主演は、「ハッシュ!」で第75回キネマ旬報ベストテンや第45回ブルーリボン賞の主演女優賞を受賞するなど、数々の映画・ドラマで高く評価されている実力派女優・片岡礼子さん。彼女の圧倒的リアリティと情感溢れる演技により、厳しくもあたたかな感動作となった。
メインキャストの中学生五人をつとめたのは、オーディションで選ばれた関西の新人俳優たち。大人キャストは、実力派の和泉敬子さんや前田晃男さんをはじめとする、関西に馴染みのある俳優たちが演じている。
裏話満載の日替わりトークも実施
シアターセブンでの上映日は、12月14日(火)、15日(水)、17日(金)。全日とも上映後には、日替わりでゲストと監督のトークを実施し、主演・片岡礼子さんのビデオメッセージもあわせて上映する。
また、同会場にて、安田真奈監督による「演技・脚本ワークショップ」も開催される。
※12月14日(火)、15日(水)、17日(金)の映画チケットは完売。12月18(土)・19(日)、12月22(月)〜24(金)に追加上映が決定している。詳細はシアターセブンサイトにて確認を。
シアターセブンサイト:https://www.theater-seven.com/