“企描く(きかく)”ユニット「ヘイソン・ニャー」は、家族のおうち時間の充実と地域の食材や文化の情報を盛り込んだ季刊誌『あーもんで!』550円(税込)を創刊した。
家族みんなで地域に「あーもんで」楽しもう
コロナ禍はもちろん、酷暑などの気象条件の変化、働き方の変化で家族がそろって自宅で過ごす時間が増えている。
そんななか、おうち時間だけのコンテンツを集めた雑誌『あーもんで!』が創刊された。制作したのは、遠距離に在住しながらリモートで活動する子育て中のママふたりからなる企描くユニット「ヘイソン・ニャー」だ。
「あーもんで」とは、創刊号でも特集されている島根県東部の方言で「あるもので」という意味。コロナ禍、そしておうち時間においては「できない」「いけない」など、「ない」ことに意識が向きがちだが、「あるもの」に目を向け、工夫をしていこうという趣旨から、雑誌名を『あーもんで!』にしたという。
すでにある資源などの物事を意識しようという試みはSDGsにおいて重要であり、大人も子どもも同じ目線で学べることのひとつ。地域の魅力を意識、または再認識することで「あるもの」の大切さを感じる機会を促していく。
また、アルファベット表記の『Ah!monde』の「monde」は、フランス語で世界や社会を意味する。身のまわりに「あーもんで(あるもので)」、世界や社会につながる好奇心や学びを楽しもうという願いも込められているそうだ。
様々なジャンルのおうち時間コンテンツを紹介
『あーもんで!』では、独自のマーケティングにより、ターゲットである4~10歳の子どもがいる家庭にとってのおうち時間の課題をピックアップ。
「同じような食事ばかりになる」「スマホ、タブレットなどに触れる時間が長くなっている」といった課題をポジティブに解決できる方法を地域の専門家や企業にヒアリングし、保護者も子どもも無理せず楽しみながら課題解決に向かう記事を制作している。
監修に地域で活躍する専門家や企業を招いていることから、「地元の素敵な大人図鑑」としても楽しめるのがポイント。全国区の人気があり、特集した島根県東部にゆかりのあるofficial髭男dismの楢﨑誠さんのページもある。
こだわり食材とのセット販売も
『あーもんで!』の販売方法は2つ。1つは、雑誌のみを販売する通常のパターンだ。
もう1つは、食材とのセット販売。島根県松江市の八百万マーケットと協力し、誌面で紹介されているレシピで使われる島根のこだわり食材を雑誌とセットで販売する。
食材とのセットは、県外の消費者にとってはお取り寄せ感覚で楽しめる。また、地元の消費者にとっても地域の食材を再認識するきっかけに。そして、生産者にとっても、おみやげとしての販売以外の新たな販路となっている。
『あーもんで!』は、夏休みと冬休み前の年2回発行。今後は、山陰を皮切りに特集を全国に広げながら展開していく。購入方法など詳細は、「ヘイソン・ニャー」公式サイトで確認を。
企描くユニット ヘイソン・ニャー公式サイト:https://heison-nya.com/