City and Treeが企画して運営する、こども食堂を全国に拡げる運動「BREAD for KIDS」(以下B4K)が、このたび、事務局をCity and Tree内に設立し、全国のパン屋さんが運動に参加できる環境を整えた。
毎朝焼き立てのパンを子ども達の目線で提供
近年、全国的な拡がりを見せているこども食堂は、もともと地元住民や自治体が主体となって、無料または低料金で子ども達に食事を提供するコミュニティだが、現在ではレストランやコンビニエンスストアでも取り入れられるなど多様化が進んでいる。
このこども食堂をパン屋さんでも取り入れようと始まったのがB4K。廃棄されるパンを提供するのではなく、毎朝焼き立てのパンを子ども達の目線で、子ども達の手の届く価格で、毎日提供する。
行き慣れたパン屋さんに、大人と一緒に来た子どもが自分でパンを手に取り買うことができるほか、子ども達だけでパン屋さんに買いに行けるなど、買い物体験も願いの一つに込められている。
焼き立ての美味しいパンを食べることは食育としての役割も担う。
賛同する全国のパン屋や個人の参加を募集
City and Treeは、このたび、全国に拡がりを見せるこども食堂を、身近なパン屋さんでも普及していきたいという思いから、B4K事務局を設立。
利益を追求するものではなく、運動として全国のパン屋さんに広めていくことを目的としており、これに賛同した全国の「小麦の奴隷」や「パティシエパン」からスタートし、今後は個人の参加も募集する。
ポスターやステッカーを掲示
同サービスは登録費用は発生せず、加盟店として事務局の認定を受けた法人・個人のお店にはポスターやステッカーを提供。
店頭や店内に掲示してもらうことで「子ども達により美味しいパンを、より適正な価格で、毎日提供するお店」であることを知らせることができる。
また対象のパンにはB4K指定のシールを貼ることで一目見て子ども用と分かるようになっている。このシールは有料で、売上の一部は「子ども支援活動」に寄付する。
数量限定で1人1個50円
同サービスは、小学生以下の子どもを対象に、毎日数量限定で1人につき1個50円(税込)で提供。子ども達が50円玉を握りしめて買いに来られるようなスタイルだ。
パンは子ども用とすぐに分かるように専用のコーナーを作り、子ども達の目線に合わせることも考慮して陳列する。こども食堂を毎日実施しているお店は全国的にも珍しく、子ども達が日常的にパン屋さんを利用し美味しいパンを食べられる環境作りを目指す。
将来的には、居住エリアにあるB4K参加店を探すことができるアプリも導入予定だ。
City and Tree:https://www.bread4kids.net/