1月28日(金)から2月27日(日)の約1か月間、山口県長門市の長門湯本温泉にて、詩人・金子みすゞさんの詩をテーマにした灯りイベント「音信川(おとずれがわ)うたあかり」が開催される。
幻想的な光と音のエンターテイメント
⻑⾨湯本温泉は、山口県でもっとも古い約600年の歴史をもつ温泉地。2018年より、温泉街を流れる⾳信川を舞台に、⻑⾨市出⾝の童謡詩⼈・⾦⼦みすゞさんの詩をテーマにした灯りイベント「⾳信川うたあかり」を実施している。
開催4回⽬となる同イベントの見どころの1つが、竹林の階段~恩湯・雁木広場にて行われる「うたあかり幻燈輪舞(げんとうロンド)」だ。
金子みすゞさんの詩の朗読と音楽にあわせて、いくつもの影絵が踊る演出は圧巻。周辺の竹林のライトアップや広場の照明もあわせて変化し、音と光のエンターテイメントを楽しめる。
市内の子どもたちによる「あかりの器」制作
恩湯・芝生広場の「みすゞのお庭エリア」では、金子みすゞさんの詩をテーマにした約3,000個のあかりが、訪れた人たちをあたたかく出迎えてくれる。
また、2022年はエリアが拡大され、音信川河川公園に「お魚たちの夢エリア」が登場。公園の中央に、あかりのうつわが大きな魚型に配置され、真っ青な海のイメージにライトアップされる。
なお、「⾳信川うたあかり」では、長門市内のすべての幼保小中学校が協力し、児童生徒約3,000人があかりの器(モチーフ)づくりを行っている。
「私と小鳥と鈴と」「落ち葉のカルタ」「さくらの木」「大漁」の4詩をテーマに、さくら、もみじ、とり、さかなの形のモチーフを子どもたちが一つずつ、型紙に沿って制作。思い思いの色で着色してつくっているという。
子どもたちがつくった約3,000個の灯りは、「みすゞのお庭エリア」と「お魚たちの夢エリア」に設置されるそう。
冬の温泉街で幻想的なひとときを過ごそう
雁木広場~音信川河川公園の「おとずれ川エリア」には、地元住民を中心に、これまでのワークショップで製作した大型のあかりモチーフが設置される。ゆるやかに明滅するあかりが音信川の水面に浮かび上がり、幻想的な風景が作りだされる。
同イベントで新しく登場する、恩湯食~河川公園間の「土あかりエリア」も必見だ。
長門湯本温泉のほど近く、三ノ瀬地区にて約360年の歴史を持つ萩焼深川窯の先生方の協力により、地元向陽小学校6年生の子どもたちが萩焼のランプシェードを製作。20灯を越えるランプシェードが川沿いの道に設置され、暖かな光で夜を照らす。
このほか、2月3日(木)~4日(金)の期間に特別列車「長門湯本温泉うたあかり号」が運行したり、「おとずれマルシェ」や木製列車などの木のおもちゃで遊べる特設スペースが登場したりと、イベントが盛りだくさん。詳細は特設ページをチェックしよう。
■「音信川うたあかり」
開催期間:1月28日(金)から2月27日(日)
点灯時間:⽇没(17:30頃)~22時まで
場所:長門湯本温泉(山口県長門市深川湯本)竹林の階段及び音信川周辺
入場料:無料
音信川うたあかり2022特設ページ:https://yumotoonsen.com/events/utaakari2022/