2022年の干支である寅にちなんで、香川の縁起物「張子虎」が、三豊市観光交流局公式online shop Yahoo!ショッピング店にて販売されている。
江戸時代から愛され続ける香川の縁起物
「張子虎」とは、香川県の西讃地方で古くから伝わる伝統工芸品の一つ。原材料には江戸時代の和紙を使用している。
「張子虎」のはじまりは江戸時代だと言われており、その愛されてきた様子は江戸時代発刊の井原西鶴著『男色大鑑(なんしょくおかがみ)』や玩具絵本『江戸二色(えどにしき)』などに記されているという。
虎は、自分の子どもをとても可愛がり、大切に育てる非常に愛情深い動物として知られている。そんな習性にあやかり、子どもたちに健やかに成長してほしいと願う気持ちから、「張子虎」は端午の節句・八朔祭などで飾られてきた。また、成功や繁栄を祝う贈り物や還暦などの長寿お祝い品、いわゆる縁起物としても親しまれている。
幾重にも重なる和紙と想い
「張子虎」を作成している田井商店は、創業明治初期より伝統の技術・技法を継承し続けている。土台となる木型に合わせて古紙を貼り重ね、一晩中乾燥させて、乾燥後、木型から取り外し胡粉を塗り、再び乾燥させ、色付け工程へ。一つ一つ丁寧に手作業され、小さな虎から大きな虎まですべて同じ製法で制作している。
虎には、「千里行って千里還る」ということわざがある。これは勢いや活力に満ちていることを表しているが、そんな勢いにあやかりたいと願う「張子虎」のひげには、勢いよく駆け回る動物である馬の“白い馬毛”を使用。こちらも創業時から受け継がれてきた製法のひとつだ。
愛嬌のある表情の「張子虎」
怖いイメージのあるトラだが、「張子虎」はユーモラスかつかわいらしい表情をしているのが特徴。「邪気は虎を恐れる」という言い伝えもあり、その年の幸福を祈る干支の置物としてだけではなく、年中楽しむことができる。
また、置物だけではなく、気軽に身に着けることができるストラップタイプもある。
2022年は36年に一度の「五黄の寅」の年。強運といわれるこの年に、干支の縁起物を取り入れてみては。
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