リユース着物店の山椒庵では、洋服生地のコーデュロイを使用した「細畝コーデュロイ羽織」の商品化が決定した。同商品は4月15日(金)より資金調達とテストマーケティングを目的にクラウドファンディングを開催し、4月21日(木)に目標金額を達成したことから、商品化が実現した。
細畝コーデュロイ羽織について
羽織とは、着物(長着)の上に防寒やチリよけとして着るアウター。語源は帯をしないで「放(はふ)り着る」とされており、その名の通りただ羽織るだけで着付けは存在しない。
このたび山椒庵が開発した羽織は、21ウェールの細畝コーデュロイを生地にした新しいスタイルの羽織。きめ細やかな細畝コーデュロイは現代人に馴染みのある生地であり、カジュアルな印象を与えつつも、合わせ方によっては気品・上質さも演出してくれる優秀な素材だ。
この「細畝コーデュロイ羽織」は、着物にはもちろん、日常にも取り入れることができる。近年、洋服に羽織を取り入れる“和洋折衷コーデ”は若者を中心に広がりを見せており、さらに海外では「haori」として同様のスタイルを楽しむ人も少なくない。
和洋折衷コーデをしてみたいけれど着こなし方が分からないという人も、もっと新しい形の和洋折衷コーデをしたいという人も、馴染みある生地で作られた「細畝コーデュロイ羽織」で日常をアップデートしてみては。
詳細は、特設クラウドファンディングページから確認できる。
商品化の背景
日本の着物の歴史は、平安時代から始まったと言われている。そんな長い歴史の中で人々の生活に寄り添ってきた着物を、山椒庵は守り続けていきたいと思っている。
しかし同時に、その時代を生きる人々にとって手に取りやすいように、時代に合わせた変化も遂げなければならないと考えた。
そこで、着物という伝統を守りながらも現代人の日常に馴染める“温故知新な一品”を目指し、この「細畝コーデュロイ羽織」を考案した。洗える・メンテナンスが楽・現代人サイズの仕立上り品ですぐ着用できるという魅力も持ち合わせる、新しいスタイルの羽織を楽しめる。
この羽織自体はミシン仕立てだが、実は多くの着物はサスティナブルな服と言われている。余分な部分も縫い込む“和裁”で仕立てることで、端切れがほぼ生じず、さらに素材によっては100年持つためだ。SDGsが浸透している今だからこそ、改めて着物の魅力を若い世代に伝え、伝統を守り続けることを目指していくという。
着物にも私服にも合う「細畝コーデュロイ羽織」を取り入れて、ファッションを楽しんでみては。
特設クラウドファンディングページ:https://kibidango.com/2108
山椒庵公式Instagram:https://www.instagram.com/sanshoan/
山椒庵公式Twitter:https://twitter.com/sanshoan