北海道釧路町と、国内最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営するトラストバンクは、5月16日(月)に寄付金を募るプロジェクトをGCF(ガバメントクラウドファンディング)で開始した。
コロナ禍で売り上げが大幅に減少した老舗洋食店ネーベン・フルスが、名物であるハンバーグを返礼品として、新たにふるさと納税制度に参画することを目指して、設備投資等の資金となる寄付金を募っている。募集期間は、5月16日(月)~7月31日(日)で、目標寄付金額は100万円だ。
コロナ禍で苦境の老舗洋食店を救うために
釧路町役場のすぐ目の前にある老舗洋食店ネーベン・フルスは、これまで地元の食材にこだわりながら、おいしいハンバーグをはじめ、オムライスやビーフシチューなど、オーナーこだわりの洋食を提供してきた。
しかし、長らく続く新型コロナウイルス感染症拡大の影響は避けられず、新たな取り組みが求められている。店の売り上げはコロナ前と比較して4割ほど減少したそう。この危機的な状況を乗り越えるため、GCFの仕組みを活用して寄付金を募り、ネーベン・フルスに新たな設備投資を行うことを決めたそう。
具体的には、店内に新たに「真空パック機」を設置・整備。実際に店で提供されているソース付きのハンバーグを真空パックに入れ、冷凍。ふるさと納税の返礼品として全国に「できたての味」を届けるための環境を整えるという。町の食文化を守り続けることは、外食業界だけでなく町全体を盛り上げることにもつながる。
また、全国の地域でも、ふるさと納税やインターネット販売などを始めるノウハウや設備がなく、厳しい経営環境に置かれている外食店が多数ある。そういった地元に愛される味が存続できるよう、今回のGCFが一つのモデルケースとなることを期待しているとのこと。
寄付金はハンバーグ開発・製造に使用予定
寄付金は、ふるさと納税の新たな返礼品として老舗洋食店ネーベン・フルスの「ハンバーグ」を開発・製造するための機材等の購入費のほか、まちの「産業資源や技術」を未来につなぐ事業に使用される。
今回、北海道釧路町が取り組むGCFは、“使い道”から寄付を募るふるさと納税のクラウドファンディングだ。自治体は地域課題と解決策を広く発信し、共感を得ることで寄付を集める。一方、寄付者は地域支援の想いで寄付をするため、交流・関係人口にもつながる仕組みとして注目されている。
この機会に、老舗洋食店ネーベン・フルスを応援してみては。
「ふるさとチョイス」GCF:https://www.furusato-tax.jp/gcf/
プロジェクト名:コロナ禍で売上が大幅に減少!老舗洋食店の美味しいハンバーグの味を守りたい!