トレンドニュースサイト STRAIGHT PRESS【 ストレートプレス 】

LIFESTYLE

3年ぶり実施!ユネスコ無形文化遺産「博多祇園山笠」がクラウドファンディングを開始

このエントリーをはてなブックマークに追加


新型コロナウィルスの影響で延期されていた博多の夏祭り・博多祇園山笠の舁(か)き山笠が3年ぶりに行われることが決定。

しかし、少子高齢化など地元に住んでいる参加者の減少もさることながら、コロナの影響もあり沿道警備、感染症対策など大きな負担が増えてきているのが現状だという。

この課題解決の一助にと、博多祇園山笠事業委員会(博多祇園山笠振興会、福岡市、福岡観光コンベンションビューロー)は、Makuakeが運営するクラウドファンディングに挑戦中だ。

鎌倉時代から続く博多祇園山笠の歴史

博多祇園山笠の起源については諸説あるが、鎌倉時代の1241年、博多で疫病が流行した際、博多・承天寺の開祖・聖一国師が施餓鬼棚に乗って祈祷水をまき、防疫に尽力したという説が広く語られている。

のちに神仏混交の時代となり、疫病・災害の除去を願う祇園信仰と結びつき、櫛田神社の奉納神事となって今日に至るという。

7つの流と「舁き山笠」「飾り山笠」


江戸時代までは高さ15メートルほどの山笠をゆっくり舁いていたが、明治時代の電気の普及で電線が張りめぐらされ、山笠が切断されることもあったそう。市内各所に設置された山笠を観て楽しむ“静”の「飾り山笠」と、「追い山」に代表される“動”の「舁き山笠」に分かれ、現在の形となっている。「舁き山笠」は7つの流ごとに1基作られ、「飾り山笠」は商店街などに2022年は13基設置され、豪華絢爛な姿を見せてくれるとのこと。

櫛田入りとなるスタート地点では、舁き手たちのピリピリとした空気や緊張感が見どころ。櫛田神社内の桟敷席は、スタートした「舁き山笠」が太鼓の音とともに神社内になだれ込み、男たちの「オイサ!オイサ!」という勇ましい掛け声でにぎわう。


落ち着いて広い場所で見たい場合は、博多のメインストリート・大博通り呉服町の交差点がぴったり。ゴール地点は、舁き手が最後の力を振り絞り、唸るような掛け声とともに駆けていく姿が圧巻だ。

ただし、2022年は沿道での「舁き山笠」観覧は控える必要があるので注意を。

博多の伝統と心意気が受け継がれる


山笠に熱中することは「山のぼせ」といわれている。「山のぼせ」の人々は、長法被姿で、ビジネス街のど真ん中を闊歩している。なぜなら山笠期間中は、これが正装だからだ。町ごとにデザインされた法被は、その町の誇りを象徴しているという。

また、山笠を舁く男たちは、重さ約1トンの山笠を舁くので、瞬時も気を許すことなく山笠期間中は精進潔斎している。輪切りにしたキュウリが山笠の祭神である素戔嗚尊の神紋と似ているので、山笠期間中はキュウリを食べないというのも精進潔斎の一つだそう。

可愛らしいクラウドファンディングの返礼品に注目


クラウドファンディングで支援してくれた人には、オリジナルの返礼品が用意されている。漫画家で博多町家ふるさと館の館長でもある長谷川法世氏が描いたうちわや扇子、手拭い、そして山笠のあらゆる知識が詰まった山笠冊子など5つのコースを展開。同氏が描いた子ども達の台上がりの可愛らしい姿に、ほっこりと心が和む。

募集期間は6月1日(水)~7月20日(水)で、目標金額は200万円。

博多の伝統が詰まった博多祇園山笠を応援しよう。

Makuake:https://www.makuake.com/
プロジェクト名:ユネスコ無形文化遺産 博多祇園山笠を後世へ。2022年応援サポーター募集

最新情報をTwitterで受け取ろう!
最新情報をFacebookで受け取ろう!
前の記事
一覧へ戻る
次の記事