出雲大社の宮、家庭用・店舗用の神棚などを手がける藤本木工芸は、同社ホームページを開設するとともに、大社造りの神棚のオンライン注文を開始した。
創業300年の藤本木工芸
江戸の初め、元禄時代から檜・杉を材料として木具類を作る出雲大社の専属桧物職として創業し、300年以上続く藤本木工芸。
藤本木工芸の神棚は、装飾がない直線を基調とした、檜の素材を活かした素朴な宮だ。組み立てや仕上げはほとんど機械が使われておらず、手作業で行っているそう。
曲線的で優美な大社造り
大社造りとは、出雲大社を代表とする最も古い寺社建築様式の一つで、正面から見たときに屋根が八の字に見えるのが特徴。曲線的かつ優美な姿が印象的で、安定した神々しさと美しさがある。
屋根のこう配は、出雲大社の本殿と同じ縦横9:10の比率。この独自の比率が存在感溢れる大社造りの神々しさ、美しさを生み出すという。
真心込めてオーダーメイドで作られる
藤本木工芸の神棚は、すべて大社造りのオーダーメイド。12代目となる現当主の藤本剛氏が、注文を請けてから約1~2か月かけて真心込めて神棚を作ってくれる。
派手な装飾のない、檜の素材が活かされた素朴な神棚なので、自宅のリビングはもちろん、店舗の空間にもなじむデザインだ。
大きさや設置場所を考慮
オーダー時には、希望の大きさ・設置場所を確認される。一般的な神棚の高さは35~55cm、横幅30~50cm、奥行き24~45cm程度とのこと。
次に、屋根の形、屋根の部材の千木・勝男木、階段・高欄の有り無しなどを異なる基本の4つの形から選べる。これらのデザイン以外にも、様々な要望に応じてくれるとのこと。
新居や店の新装開店などのシーンで、神棚を導入したいと思っている人にも取り入れやすいデザイン。手づくりの神棚を長く大切に使ってみては。
■藤本木工芸
住所:島根県出雲市大社町杵築西2306
藤本木工芸サイト:https://fujimoto-mokkou.com/