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筑波メディカルセンター病院緩和ケア病棟に、茨城県産ヒノキに囲まれた家族控室が誕生

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筑波メディカルセンター病院が、筑波大学ADP(アート・デザインプロデュース)の学生チーム「パプリカ」、特定非営利活動法人「チア・アート」と協働し企画改修を行った緩和ケア病棟の家族控室が完成し、7月1日(金)より運用を開始している。

筑波メディカルセンター病院緩和ケア病棟

筑波メディカルセンター病院では、1999年に茨城県地域がんセンターを開設。2000年には茨城県内初となる緩和ケア病棟が誕生し、年間300名近い患者が入院している。重い病を抱える患者や家族の様々なつらさを和らげ、より豊かな人生を送ることができるよう多様な職種でケアを行っている。

アート・デザインによる療養環境の改善

同院では、2007年より、筑波大学芸術系との協働でアート・デザインによる療養環境の改善に継続的に取り組み、展示や患者参加型のアートワークショップ、空間デザインなど、患者や家族、職員をエンパワメントする活動を実施している。

「パプリカ」は、“病院にいろどりを!”というテーマのもとに2007年に発足し、2008年より筑波メディカルセンター病院で活動を開始。院内の様々な空間デザインを手がけている。

「チア・アート」は、医療現場のリサーチや職員との対話のプロセスを通して、アートワークショップや空間のデザインを企画・運営し、院内の環境改善に取り組んでいる。

緩和ケア病棟の家族控室を改修

同院の緩和ケア病棟では、患者の看取りが近く家族の付き添いが必要な時や、家族に小さな子どもがいる場合など、連日の付き添いにより疲労度が高い家族に対して家族控室の利用をすすめている。

この家族控室をより快適なものに改修するため、2021年7月10日~8月31日の期間で初となるクラウドファンディングを実施し、約1,308万円(窓口支援者含む支援者439名、達成率373%)の支援と多くの応援メッセージを得た。


その支援金をもとに、ソファとイスのみが置かれた殺風景な2室を改修。


家族控室1は、横になり休息できる小上がりタイプの部屋に、


家族控室2は、ゆるやかな曲面のソファがある部屋にリニューアルした。

茨城県産ヒノキ材を使用


リニューアルでは、つくば市の草苅木工の協力を得て、茨城県産ヒノキ材を使用し、利用者が木の温かみを感じられるようにデザイン。


天窓には草木をモチーフとした木材の装飾を施し、天窓からの強い日差しがやさしく調整され、日中の時間帯でも休息をとりやすい環境が期待されるようになった。


新型コロナウイルス感染症第6波感染拡大による院内への立ち入り制限のため、工事開始2日目で3カ月間休止せざるを得ない状況になったが、その期間を“より良い環境改善に充てる期間”ととらえ、職員と学生とが素材やデザインの再検討など様々な話し合いを行い完成を迎えたという。

この家族控室完成までのダイジェストもYouTubeで配信されているので、あわせてチェックしてみて。

ダイジェスト動画:https://youtu.be/8cYaidQYmO8

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