クリーニング店用タグで業界トップのシェアを誇る「ライト」は、業界を熟知した同社が考案の店員が楽になる「折り目入りクリーニングタグ」の意匠権を6月に取得した。
商品管理で重要なクリーニングタグ
クリーニングから戻ってきた品物に必ずホチキス留めされている小さな紙。一般的にはクリーニングタグまたはマーキングタグなどと呼ばれ、預かった品物を管理し、間違いなく返却するためになくてはならない、とても重要な役割を担っている。
1969年の発売開始以来、50年以上に渡って使われており、クリーニング業界の「インフラ」といっても過言ではない。
店員の神経を使う意外と大変な作業
クリーニングのタグは折ってホチキス留めされており、店では毎日何十点何百点と預かる衣類全てにタグ付けするのが通常のやり方だ。
しかし、決められた位置で折らないとホチキスがずれて洗浄途中でタグが外れてしまい、預かった品物が行方不明になってしまう可能性があるため、店員の神経を使う意外と大変な作業だという。
クリーニング店での受付効率を飛躍的に向上
そのような光景を永年目にしてきた「ライト」社員の“クリーニングタグは毎回必ず同じ位置で折るのだから、予めその位置に折りやすい筋を入れておけば店員さんも便利なんじゃないか?”というふとした思いつきで生まれたのが、「折り目入りクリーニングタグ」だそう。
このわずかな加工が、クリーニング店での受付効率を飛躍的に向上させたとのこと。
想像以上に多くの好評の声が!
すべてのタグにちょうど良い深さで均一に折り筋を入れるためには、機械や型の絶妙な調整が必要。何度も試行錯誤された末、やっと満足できる品質の折り目加工ができ上がり出荷を始めたところ、「どうして今までなかったの?」「もう折り目なしのタグには戻れない」など、想像以上に多くの好評を得たという。
ふとした思いつきが、全国のクリーニング屋にとって受付作業の負担を軽減する大きなアイデアだったのだ。
普段からよく目にするクリーニングタグ。次に見つけたら、折り目入りかどうかチェックしてみては。