愛知県豊橋市は、豊橋の素敵な景観を収めた写真を募集する企画や、子育て世代を支援する講座を開催中。それぞれ詳しく見ていこう。
市の「心地よいと感じる景観」の写真を募集中
豊橋市では現在、市内で撮影した景観の写真を募集している。
同市は2021年4月、景観法に基づき景観計画を策定。豊かな景観を守り、活かしていく景観まちづくりを進めている。豊橋の景観に気づくきっかけや景観まちづくりの輪を広げる一歩として、今回初めて景観写真を募集することとなった。
愛知県東部の豊橋市は太平洋と三河湾の海に面し、川や里山などの自然に恵まれた街。市街地は路面電車が走り、城下町、宿場町の面影が残る。農業も盛んな地域で、郊外には畑や田んぼが広がり、四季折々の景観が魅力だ。
現在募集しているのは、そんな豊橋市内で撮影した景観の写真。例えば、市民から「市電」の愛称で親しまれている路面電車や、本陣などが残る二川宿、市民に身近な石巻山など豊橋の代表的なものから、街並みや農作物の収穫、道端の風景など「心地よいと感じる景観」「知ってもらいたい景観」の写真を募っている。
国内在住の子どもから大人まで誰でも応募でき、撮影はスマートフォン、デジタルカメラなど自由。応募期間は2023年1月31日(火)までで、豊橋市都市計画課にて郵送、持参またはメールで受け付けている。
応募作品は、豊橋市役所1階の市民ギャラリーで展示するほか、豊橋市ホームページなどで掲載予定。応募者の中から抽選で20人に、豊橋市出身の画家・かんだあささんが描いた豊橋の景観マップクロスがプレゼントされる。
応募方法や注意事項などの詳細は、豊橋市公式サイトの応募要項をチェック。市の魅力が伝わる写真を撮影して、応募してみよう。
応募要項:https://www.city.toyohashi.lg.jp/50555.htm
子育て世代を対象に「怒鳴らん子育て講座」の開催も
また豊橋市は、思春期の子どもとの関わり方を学ぶ「怒鳴らん子育て講座」を、愛知県豊橋市こども若者総合相談支援センター「ココエール」で実施した。
全3回の連続講座のうち、初回の7月30日(土)には、豊橋市内の小・中学生の子を持つ参加者が子どもの問題行動を正すコツや怒りを上手にコントロールする方法などをロールプレイも交えながら学んだ。
今回は30~70歳代の男女22人が8月末まで学ぶ。講師の藤城由子さんは、愛知県東三河地方の子育て情報を掲載するフリーペーパー「ママゴン」を発行するNPO法人ママゴンネットの理事長。元幼稚園教諭で「ココエール」で相談員も務めている。
講座では、2人1組になり、子どもの問題行動を正すために「共感的介入」を意識しながら親子で話す練習を行った。また、藤城さんより親子関係を良好にする「認め貯金」の大切さも伝えられた。
藤城さんは、親子の緊張が高まった際の対処方法として、衝動的にならないように、あらかじめクールダウンする方法を決めておくことを提案。参加者は、怒りの衝動があった時、理性的な状況判断を行う脳の前頭前野が機能するまでの6秒間に「水を飲む」「メガネを外す」など自分自身の怒りに対応する術を考え、感情をコントロールするために自分の怒りのパターンを分析するなど、さまざまなアプローチで子育てアンガーマネジメントについて学んだ。
講座は、豊橋市が思春期の子どもとの距離感やコミュニケーションに悩む保護者を対象に毎年開講している。11月には、就学前の子どもがいる保護者向けの講座も実施予定だ。
市の魅力の再発見につながる企画や、子育て世代を支える豊橋市の取り組みに、今後も注目しよう!