静岡県立中央図書館が1ヶ月にわたり開催する画期的なイベントと、静岡県立美術館が9月にスタートする企画展をご紹介!
本の未来について語り合うブックフェスタを開催
静岡県立中央図書館は「みんなの図書館さんかく」を運営するトリナスと協力し「ブックフェスタしずおか」を開催する。
■「ブックフェスタしずおか」とは
「ブックフェスタしずおか」は、10月の1か月間を「本がひととまちを繋ぐ31日間」と設定し、本の未来について語り合う多くの機会の創出を目指すイベント。
全国的に書籍の販売数が落ち込む中、静岡県内でも大型書店や個人書店の閉店、図書館の来館者数の減少が問題となっている。社会の文化を支える本を取り巻く状況がこれまでと大きく変わってきている今、さまざまな人と本の未来を考える機会を設けたという。
■イベント概要
同イベントは10月1日(土)〜31日(月)までの1か月間開催。新県立中央図書館の建設予定地である東静岡駅前にて、本に関する新たな活動を展開する県内外のゲストを招いてのトークセッションや、
ブックマルシェのほか、東部、中部、西部のそれぞれで「本」に関するキーパーソンによるトークショー、県内図書館等と連携した関連イベントを実施する。また、イベントが一過性のものとならぬよう、アーカイブとして記念書籍も発行される。
現在、各種イベントの参加者を募集中。申し込みやイベントに関する詳細は「ブックフェスタしずおか」Webサイトをチェック。随時更新される情報も見逃さないようにしよう。静岡県の各地で行われる本のイベントに参加して「本がひととまちを繋ぐ31日間」を存分に楽しんでみて。
「ブックフェスタしずおか」Webサイト:https://bookfesta-shizuoka.com/
江戸時代の風景が集結した企画展の開催も
また、静岡県立美術館では企画展「絶景を描く-江戸時代の風景表現-」が9月10日(土)〜10月23日(日)に開催される。
■江戸時代の画家が追い求めた絶景を展示
同企画展では、静岡県立美術館および個人所蔵作品等から、各地の絶景を描いた江戸時代の絵画を中心に展示し、絶景の魅力を読み解く。古くから和歌に詠まれてきた名所を題材にした作例や、関西の南画家たちによって試みられた各地の名勝を理想化する表現、関東の画家たちが中心となって追究した迫真的表現などに着目して構成されている。展示の最後には、作品の題材となった風景が辿った歴史にも迫り、風景表現の展開を異なる観点からも紹介する。
■企画展の3つの見どころ
「絶景を描く-江戸時代の風景表現-」は、同館が開館以来収集してきた富士山を描く作品の中から厳選された珠玉の作品が集結している点や、
富士山をテーマにした2つの大作「原在正≪富士山図巻≫(個人蔵)」と「歌川広重≪不二三十六景≫(同館蔵)」の比較展示、
一部作品の題材となった絶景の現地に学芸員が赴き、調査してその舞台に迫った結果を交えた展示など、見どころも盛りだくさんだ。
■関連イベントの開催も
また、同企画展に関連したイベントも開催予定。10月10日(月・祝)14:00~15:30開催の館長美術講座「真を写す人― 絵画と写真の話」や、9月25日(日)14:00~15:00開催のスライドトーク「絶景誕生の舞台裏」のほか、展示解説・ワークショップなども実施される。詳細は、静岡県立美術館の公式サイトで確認を。江戸時代の画家たちが追い求めた絶景を巡る旅を、美術館で堪能してみて。
■静岡県立美術館
住所:静岡市駿河区谷田53-2
開館時間:10:00〜17:30(入館は17:00まで)
休館日:毎週月曜日 ※9月19日(月・祝)・10月10日(月・祝)は開館し、翌日休館
観覧料:一般800円(前売600円)/70歳以上400円(前売300円)/大学生以下の学生無料
公式サイト:https://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/exhibition/detail/90
文化や歴史を積極的に発信する静岡県の図書館や美術館のイベントを要チェック!
(min)