京都府の取り組みを紹介。京都府域文化芸術情報サイト「KYOTOHOOP」と国宝・重要文化財建造物の修理現場の無料公開の話題をチェックしよう。
京都府域のアート情報を地図上で一体的に発信
京都府は、京都府域文化芸術情報サイト「KYOTOHOOP」(きょうとふーぷ)を公開。全国初(※)、京都府域のアート情報を、地図上で一体的に発信するサイトとなっている。
平成29年度から府内4エリアにアートの専門人材「地域アートマネージャー」を配置し、地域における文化芸術活動を支援するとともに、文化芸術による新たな地域の魅力の発信を行う取り組みを実施している京都府。新たに開設した「KYOTOHOOP」では、南北に長い京都府域で、創造性溢れるヒトや場所やコトを発信し、ヒトとヒト、場とヒト、場とコトなど、地域と文化芸術を繋ぎ、府民とともに育てていける京都府独自の文化芸術のネットワークを生み出していく。
サイトでは、丹後、中丹、南丹、山城の京都府広域振興局単位ごとに、各地域の文化芸術の企画や支援を行ってきた「地域アートマネージャー」たちが、これまで出会い、繋がってきたクリエイティブなヒトと場所を紹介。TOPページのマップをクリックするとサムネイルが表示され、さらにクリックすると個別ページ内で詳しい情報をみることができる。
左ページのように同じエリアのヒトと場所を見られるだけでなく、記事内のタグをクリックすると同じ要素を持った京都府域のヒトと場所を調べることもできる。
また、各振興局の地域アートマネージャーが企画する、地域資源を活用したモデル事業「地域プログラム」の情報や、
アーティストが地域に一定期間滞在し、リサーチや作品制作を行う機会を提供することで、地域の魅力やその可能性をアートの視点から引き出そうとする取り組み「アーティスト・イン・レジデンス事業」の情報も掲載。
また、サイト内で紹介したヒトや場所について、さらに深掘りした記事や地域で起きている「コト」、次世代に向けた取組など、京都府の文化芸術の「輪」(=KYOTOHOOP)が深まる情報も掲載している。
サイトを通して京都府域の文化芸術に触れてみては。
京都府域文化芸術情報サイト「KYOTOHOOP」(きょうとふーぷ)公式HP:https://kyotohoop.jp/
※文化芸術に関するヒト・モノ(場)・コトの地域情報を地図上にマッピングして、ワンクリックで一目瞭然「見える化」したマッピング情報サイトは、都道府県では初めてのものになる。(2022年9月京都府調べ)
大徳寺方丈などの修理現場を公開
また、京都府教育委員会は国宝・重要文化財建造物の修理現場の無料公開を行う。
修理現場の公開は、京都府教育委員会が文化財建造物に対する理解を広く深めることを目的に、毎年11月の文化財保護強調週間にあわせて実施している。
国宝「大徳寺 方丈」では、11月5日(土)と6日(日) 10:00~16:00に修理現場を公開。事前申込は不要だ。
禅院住持の住居を基とする大型の方丈建築。解体し骨組となった姿の他に、建立当時から現在も使い続ける我が国現存最古の畳を公開する。さらに、職人による実演や、伝統技術を体験できるコーナーもある。
また、10月13日(木)は、国宝の「妙法院 庫裏」と「竜吟庵 方丈」、重要文化財の「松殿山荘 修礼講堂及び事務所」と「石清水八幡宮 摂社狩尾社本殿」の修理現場を公開する。9:30、11:00、13:30、15:00からスタート、見学時間はおよそ1時間となっている。郵送または京都府文化財保護課公式HPからの事前申し込みが必要で、各回、参加は15名程度だ。また、建物の概要をはじめとした詳しい内容も同HPを確認しよう。
文化財建造物を未来へと引き継ぐ過程を、間近にみてみては。
京都府文化財保護課公式HP:http://www.kyoto-be.ne.jp/bunkazai/cms/?page_id=260
京都府の取り組みを通して、知識を広げてみては。
(ソルトピーチ)