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「子供たちの “連休明けブルー” に寄り添いたい」と鳥取市のケーキ店が絵本を自費出版

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鳥取市でケーキ店KOONeeds(くーにーず)を営む酒井百代さんは、コロナ禍で学校生活を不安がる子供たちを勇気づけるオリジナルストーリーの絵本を今年3月に自費出版した。坂井さんは各地で絵本の読み聞かせ会を実施しており、次回は9月25日(日)に、鳥取市の「わらべ館」でピアノ演奏と歌付きで開催する。

「学校に行きたくない」子供を救いたい

夏休みが明けての新学期は、久々の友達との再会を楽しむ子供たちがいる一方、長期休み明けにつらい気持ちや苦しさを抱える子供たちもいる。内閣府が2016年にとりまとめた「自殺対策白書」では、1972~2013年の42年間の18歳以下の自殺者を日付別に整理すると、夏休み明けの9月1日が131人で最多となっているという。


酒井さんも、長引くコロナ禍で、来店客などから「マスク生活で子供が周囲と上手くコミュニケーションが取れず、学校生活を不安がっている」と聞いた。ケーキ店としてどう元気づけられるか考える中で、絵本のプロデュースを思いついたという。


約1年かけて「学校に行きたくないという男の子を、くまの主人公・くーたんが励まし元気づけるストーリー」や絵を準備。今年3月に「くーたんのがっこうっていいな」5000部を自費出版した。絵本には、2人のやり取りを通して、自身の状況をポジティブに捉えたり、相手の考え方に想像力を働かせたり、それを尊重して受け入れる柔軟さを養ったりしてほしいという想いが込められている。


また、ケーキ店のプロデュースらしく実際に販売しているケーキのイラストも登場させているという。

“連休明けブルー”に寄り添う読み聞かせ会


酒井さんは、コロナ禍に加えて長期休み明けと子供たちの不安が重なるこの時期を、くーたんのようにポジティブに乗り切ってほしいと、鳥取市内の各地で絵本の読み聞かせ会を実施している。


興味津々に聞いてくれた子供たちが「学校で喧嘩をすることもあるけどくーたんのことを思い出して元気になりたい」などと感想を話してくれたという。

次回の読み聞かせ会「くーたんのがっこうっていいな ~絵本と歌の世界~ 秋」は、鳥取市内にある絵本のミュージアム「わらべ館」のいべんとほーるで、9月25日(日)午後1時30分~2時に開催する。料金は、わらべ館入館料の一般500円となっている。

今後は読み聞かせ会のほか、地域の図書館・児童館への絵本の寄贈なども積極的に行っていくという。

「くーたんのがっこうっていいな」1500円(税抜)は、「ケーキのお店 KOONeeds(くーにーず)」、大手書店、ネット通販で販売中。

子どもたちの心に寄り添う絵本を手に取ってみては。

■ケーキのお店 KOONeeds(くーにーず)
住所:鳥取県鳥取市古海611-16
営業時間:午前10時~午後7時(木曜定休)
サイト:https://kooneeds.com/
Instagram:https://www.instagram.com/natural.kootan/       

(よしだゆうこ)

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