福島県磐梯町では、“バーチャル磐梯町”を作る3Dスキャンワークショップを開催する。また、メンタルの不調を相談できるオンラインカウンセリングサービスを実施中だ。それぞれの取り組みを詳しく紹介しよう。
3Dスキャンを体験できるワークショップ
福島県磐梯町は、10月10日(月・祝)の10:00~16:00に、町内の文化財や観光資源を3Dスキャンしデジタル保存する「みんなで作ろう!バーチャル磐梯町3Dスキャンワークショップ」を、「磐梯町中央公民館」で開催する。
■作成したデータはインターネットで公開予定
磐梯町は、平安時代初期の名僧「徳一(とくいつ)」によって建立された慧日寺(えにちじ)を有する会津仏教文化発祥の地として栄えた町。平安初期の古式建築技法により復元された史跡慧日寺跡金堂・中門をはじめとする歴史的遺産や、文化財が点在している。磐梯町民が大切にしてきた町の文化財や観光資源を、3Dスキャンすることでデジタルアーカイブ化する手法を検討するために「磐梯町3D化プロジェクト」が発足した。
同プロジェクトは、専門家でなくても扱いが容易なスマートフォンを利用した、住民参加型のワークショップ。作成したデータは、磐梯町内外で様々なかたちで利活用できるように、インターネットで公開される予定だ。
■「3Dスキャン」の方法をじっくり学べる
同ワークショップの特徴は、「3Dスキャン」の方法をじっくり学べること、スマートフォンを使って誰でも気軽に体験できること、自分が大切にしているものがデータになること、そして、磐梯町民はもちろん、町外の人も参加が可能なことだ。
参加費は無料で、会場までの交通費、宿泊費、食事代は別途必要。対象者は中学生以上で、保護者の同伴がある場合は小学生も参加可能だ。定員は20名。予約は、専用応募フォームにて10月7日(金)16:00までに申し込もう。
歴史的遺産が点在する磐梯町の文化財や観光資源を3Dスキャンするワークショップに参加してみよう!
■磐梯町中央公民館
住所:福島県耶麻郡磐梯町磐梯仁渡1018
専用応募フォーム:https://forms.office.com/r/6HtxGbjkrt
メンタルの不調を無料でカウンセリング
また、福島県磐梯町とマイシェルパは、9月1日(木)より、町民に対しオンラインカウンセリングサービス「マイシェルパ」の提供を開始した。
■自治体サービスの一環として「マイシェルパ」を導入
自治体サービスの一環として同サービスを導入するのは全国初の取り組みだ。これにより全町民が、気軽に無料でメンタルヘルスケアの専門家からカウンセリングを受けられる環境が整う。2022年度は実証事業としての導入だが、今回の結果を検証しながら、来年度以降の継続的な導入を目指している。
■住民のメンタルヘルスケアは重大なテーマ
高齢化社会の進展による介護うつの増加、コロナ禍による人的交流の減少等により、老若男女を問わずメンタルヘルス不調の原因となる悩みが増えつつあると考えられている。磐梯町は「自分たちの子や孫たちが暮らし続けたい魅力あるまちづくり」を掲げており、住民のメンタルヘルスケアは重大なテーマに位置付けられている。
一般的にメンタルヘルス不調については周りに知られたくないという気持ちが働きやすいため、周囲に相談したり、病院を利用したりすることは積極的に行われない傾向がある。
そうした中、外部のメンタルヘルスケアの専門家に気軽に相談できる環境を用意することで、住民がメンタルヘルス不調に陥ることを予防、あるいは改善へと繋げられると考え、今回の導入にいたった。
■全町民が利用できる
「マイシェルパ」のポイントは、全町民が利用できること、無料で何度でも利用できること、オンラインで気軽に自由に利用できること、臨床心理士や公認心理師による高品質なカウンセリングを受けられること、利用したことが周りにも行政機関にも知られないので、気軽に相談が可能なことだ。
福島県磐梯町の人は「マイシェルパ」で、身体やメンタルの不調を相談してみては。
マイシェルパ URL:https://my-sherpa.jp/
福島県磐梯町が実施する「みんなで作ろう!バーチャル磐梯町3Dスキャンワークショップ」や、メンタルの不調を気軽に相談できる「マイシェルパ」をチェックしてみて。
(yukari)