静岡県熱海市のMOA美術館にて、「HOMO FABER, 12 Stone Garden 深澤直人と12人の人間国宝」が10月28日(金)〜12月11日(日)に開催される。
ヴェネツィアにおける企画を帰国展として開催
今春、イタリアのヴェネツィアで世界各地の優れたものづくりを紹介する「ホモ・ファーベル展」が開催され、その企画の一つ「12 Stone Garden」では、陶芸、染織、漆芸、人形など12名の重要無形文化財保持者(人間国宝)とその作品が紹介された。
日本の人間国宝の作品を一堂に集めた「12 Stone Garden」は、日本の新しい魅力としての伝統工芸がイタリアの人々を魅了した。
「HOMO FABER, 12 Stone Garden 深澤直人と12人の人間国宝」展は、ヴェネツィアにおける企画を帰国展として、プロダクトデザイナーの深澤直人氏とMOA美術館館長・内田篤呉氏のキュレーションにより開催するもの。深澤直人氏デザインの展示空間に、写真家・川内倫子氏による映像とともに、12人の人間国宝の作品を展示する。
日本民藝館館長や多摩美術大学統合デザイン学科教授などを務めている深澤直人氏は、世界を代表するブランドのデザインや、日本国内の企業のデザイン、コンサルティングを多数手がけている。2018年「イサム・ノグチ賞」を受賞。
内田篤呉氏は、美学博士、MOA美術館・箱根美術館館長。諸大学にて非常勤講師を務め、文部科学省文化審議会、世界文化遺産・無形文化財遺産などの各種委員を歴任。おもな著書に『塗物茶器の研究』(淡交社)、『光琳蒔絵の研究』(中央公論美術出版)などがある。
12人の人間国宝の作品を展示
出品作家は、重要無形文化財「備前焼」保持者・伊勢﨑淳氏、
重要無形文化財「色絵磁器」保持者・十四代今泉今右衛門氏、
重要無形文化財「小石原焼」保持者・福島善三氏、
重要無形文化財「友禅」保持者・森口邦彦氏、
重要無形文化財「紬織」保持者・佐々木苑子氏、
重要無形文化財「羅(ら)」「経錦(たてにしき)」保持者・(故)北村武資氏、
重要無形文化財「蒔絵」保持者・室瀬和美氏、
重要無形文化財「髹漆(きゅうしつ)」保持者・大西勲氏、
重要無形文化財「鍛金」保持者・大角幸枝氏、
重要無形文化財「木工芸」保持者・須田賢司氏、
重要無形文化財「竹工芸」保持者・藤沼昇氏、
重要無形文化財「桐塑人形」保持者・林駒夫氏。
入館料は、一般1,600円/高大生1,000円/中学生以下無料/シニア割引1,400円/障害者割引800円。
この機会に、MOA美術館で12人の人間国宝の作品を堪能してみては。
■MOA美術館
住所:静岡県熱海市桃山町26-2
開館時間:9:30〜16:30(木曜休館)
展覧会詳細:https://www.moaart.or.jp/events/homofaber-12-stone-garden/
(山本えり)