ハンガリーのトップ寝具メーカーである100%家族経営のNaturtex社は、2022年秋に日本オフィスを開設した。
グース飼育において1000年以上の歴史のあるハンガリー
グース飼育において1000年以上の歴史のあるハンガリー。ハンガリーは、ヨーロッパの中でグースの放し飼いが今でも広く行われている数少ない国の1つ。グースは極寒の冬から大きなダウンボールで身を守る。この大きなダウンボールは非常に高い充填力を持ち、世界的に求められている素材だ。
全工程を自社で
同社は伝統を基盤にして、すべての製品製造において細心の注意を払っている。全工程を自社で行うことによって優れた品質を保持し、IDFL(国際羽毛検査機関)認定の自社ダウン・フェザー試験所でも保証されている。
SDGsに大きく貢献
Naturtexは、伝統を守りつつ挑戦し続けてきた革新企業であり、近年大きな発展を遂げた。2021年に新しい工場を開設し、設備を近代化することで生産力を大幅に向上させた。
工場の全エネルギーは、新しく設置された7,000平方メートルの面積を持つ1メガワットのソーラーパークによって供給される。洗浄工程には天然の透き通った温泉水を使用し、浄化して循環させている。
同社は、環境への配慮に加え、ESG経営にも力を入れており、SDGsに大きく貢献している。家族経営の会社が、中東欧で最も近代的で持続可能なテキスタイルメーカーの1つに成長したことは間違いないといえるだろう。
顧客には、世界的に有名な衣料ブランドも
同社は、テキスタイル業界に供給している高品質の羽毛充填材で、世界的知名度を一気に高めたそうだ。
現在、羽毛だけでなく、既製品が50か国以上に出回っている。同社の主な製品はハンガリー産のダウンとフェザーを100%使用した布団と枕だが、ポートフォリオには700種類を超えるさまざまな製品が含まれており、顧客には、世界的に有名な衣料ブランド、ホテル、航空会社、ヨット業界の会社などがあるそうだ。
SDGsに大きく貢献しているNaturtexの今後にも注目してみては。
Naturtexホームページ:http://naturtex.co.com/ja
(角谷良平)