少子高齢化により人口減少が急速に進行している中、都市部へ人口が集中する傾向は大きく変わっていない。しかし、コロナ禍をきっかけに地方移住への関心が高まっていることも事実。東京23区に住む20代のうち約半数の50.9%が地方移住に「関心がある」と、内閣府が今年7月に実施した調査で明らかとなった(※)。
そこでStone intechが運営する、地方創生・関係人口の創出や拡大を目的とした情報発信メディア「二拠点・移住ライフ大学」は、地方移住者100人に対して「移住後の満足度」に関するアンケート調査を実施した。
7割以上が移住後の方が満足度が高いと回答
まず移住する前と後で、生活の満足度がどのように変化したかを5段階評価で聞いてみると、
移住者の7割以上が移住後の方が移住前の生活と比べて満足度が高いと回答した。自身のライフスタイルや住みたい場所を自分で選択したことが満足度につながっているようだ。
「自然との触れ合い」にメリットを感じている
また「移住してよかったと思う点」について最も多くの回答を集めたのが「自然との触れ合い」。裏を返せば、都会での生活に息苦しさを覚え、身近に感じることができる自然を求めて地方移住をした人が多いといえるだろう。
また、上位に「家賃が安い」「固定費が総じて安い」とった生活にかかるコストが都市部よりも抑えられることにメリットを感じたという人も多い。固定費が抑えられることで経済的なゆとりが生まれ、移住後の生活の満足度が高まったと言えるだろう。
そのほか「人が少ない」や「満員電車に乗らなくて良い」という回答も上位に入った。都市部では休日の外出時も人が多く混雑することがしばしば。地方へ移住した結果、飲食店での待ち時間が無く、車や公共交通機関での移動時間がストレスに感じなくなったことが、移住してよかったと思うことにつながったようだ。
子どもがいる家庭にとっては、教育面や、子どもが楽しめるといった点も地方移住して良かった点のよう。のびのびと子育てをしたい人は、地方移住を選択肢として検討してみては。
■調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:都心(地方都市)から地方へ移住した人・100人
有効回答数(サンプル数):100人
集計期間:4月13日~5月4日
調査機関:Stone intech
Stone intech:https://stone-intech.com/
二拠点・移住ライフ大学サイト:https://dual-life-iju.com/
※ 内閣府「第5回 新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/covid/pdf/result5_covid.pdf
(江崎貴子)