北海道札幌市の「Kacotam(カコタム)」は、中高生が自由に過ごせる居場所「中高生のオープンスペースゆるきち」をより継続的に中高生が訪れる場所にするために、11月18日(金)、CAMPFIREコミュニティにてサポーターの募集を開始した。
支援が行き届きにくい子どもに居場所を
「Kacotam」は、2012年より北海道札幌市を中心に、経済的理由や家庭環境によってなかなか学びの機会を得られない子どもに学習機会を提供する取り組みを行っており、これまでに延べ2万4千人の子どもを支援してきた。しかし、「教科の学習の場では、その子の良いところが発揮しにくい子ども」「保護者が教育に関心がなかったり、関心を持つ余裕がなかったりする子ども」「家に居場所がなく、家以外の居場所でもっと過ごしたい子ども」への支援が行き届いていない現状が見えてきた。
そこで、子どもとの関わりの自由度が高く、子ども自身だけの意志で来ることができる場を作りたいと考えていたところ、使っていない一軒家を使用できることとなり、中高生が自由に訪れられる居場所として2016年11月「ゆるきち」を開設した。
考えや言動が大事にされるゆるい空間
「ゆるきち」は、中学1年生から18歳までを対象に、“自分の考えや言動が大事にされるゆるい空間”を提供。2016年11月の開設から、6年間で延べ3,000名ほどが利用した。ここを基点にして、新たな学びの機会につないだり、子どもの“やりたい”をカタチにしたりすることで、自己実現に向けて挑戦できる環境づくりに取り組んでいる。
安定的に資金を確保することが必要
同施設の主な運営資金は助成金や寄付金だが、確保できる資金は不安定な状況が続いており、ふらっと訪れられるような“居場所”としての役割を果たしていくには、安定的に資金を確保する必要がある。
今回CAMPFIREコミュニティでサポーターを募るのは、単純なマンスリー寄付のお願いということではなく、「ゆるきち」をちょっと離れた親戚の家ぐらいの距離感で見守ってほしいという想いから。利用している子はもちろん、卒業していった子たちも、ふと思い出したときに訪れられる場としてあり続けられるように、応援してくれる人の輪を広げていきたいと考えている。
月額14万円が第一目標
寄付金は、運営に関わる水道光熱費、消耗品、人件費等などに利用。週2回の開館を維持していくのに必要な月額14万円を第一目標としている。多くの人がサポーターとして支えてくれるようになったら、開館日も週3回や週4回に増やしていくという。将来的には、「ゆるきち」が“地域の子ども支援のハブ”となることを目指している。
また、運営団体である「Kacotam」では、公式サイトにて継続寄付も募集しているので、そちらもチェックしてみて。
「ゆるきちサポーター」として、中高生が安心してゆるっと過ごせる場所を一緒につくってみては。
CAMPFIRE(GoodMorning):https://camp-fire.jp/goodmorning
プロジェクト名:中高生にほっとできる、次への一歩を踏み出せる場所を届けるサポーターコミュニティ
Kacotam HP:https://kacotam.com
(山本えり)