第二次世界大戦における兵士、平和祈念展示資料館の戦後強制抑留者、海外からの引揚者に関する資料を展示する、西新宿の「平和祈念展示資料館」が、初の試みとして、館内の様子をWEB上で見学できる、高精細のウォークスルー型コンテンツ「平和祈念展示資料館 『見よう!知ろう!バーチャル資料館』」を制作。
同資料館の開館記念日である11月30日に合わせ、11月30日(水)9:30から特設WEBサイトで公開される。
コンテンツの特徴
「平和祈念展示資料館 『見よう!知ろう!バーチャル資料館』」は、コロナ禍で外出を控えている人や遠方で東京を訪れる機会が少ない人などに、同資料館の常設展示室をパソコンやスマートフォン、タブレットなどの画面上から自由に見学してほしい、という同資料館の想いから企画・制作されたコンテンツ。
一般の人を対象とした展示資料の説明コンテンツとしてだけでなく、学校関係者にとっては、校外学習や体験学習などの事前学習、修学旅行先を検討する際の判断材料などとしても活用できる。
同コンテンツでは、兵士・戦後強制抑留・海外からの引揚げの3つのコーナーで構成された常設展示室の様子が、360度の高画質・高精細な画像で撮影されている。
スクロールやタップをすることにより展示室を巡ることができるほか、ほぼ全ての資料をズームで見ることができ、主な展示資料はその解説をポップアップウィンドウで確認できる。
コンテンツの見どころ
兵士コーナーの「千人針(せんにんばり)」は、戦地に出征する男性のために、女性たちが武運と無事を願って手作りしたお守り。
トラの絵柄が使われた理由、トラの頭部に五銭硬貨、胸部に十銭硬貨を縫い付けた想いなどがアニメーションとナレーションにより解説されている。
戦後強制抑留コーナーでは、館内で常設展示されているシベリア抑留者の収容所「ラーゲリ」の模型を3D CGで再現。
雪に覆われた「ラーゲリ」の敷地内、宿舎と風呂場の内部、丸太の壁に囲まれた外回りを、実際に歩いているように観察できる。
また、海外からの引揚げコーナーでは、引揚船に乗船する引揚者の様子を表現した常設展示のジオラマ「引揚船の船底で」の内部から、船内を360度見渡すことができる。
「平和祈念展示資料館 『見よう!知ろう!バーチャル資料館』」の視聴料金は無料。同コンテンツは、「平和祈念展示資料館」公式HPのトップページに設置された特設バナーから入ることができる。
■平和祈念展示資料館
住所:東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル33階
■「平和祈念展示資料館 『見よう!知ろう!バーチャル資料館』」
公開開始日時:11月30日(水)9:30
公式HP:https://www.heiwakinen.go.jp
※トップページに設置された特設バナーから入ることができる
(fukumoto)