匂いをデジタル化する「Horizon(ホライズン)」が、匂いのデジタル化とNFT技術を用いた、匂いデジタルコンテンツの管理、販売を推進することを発表した。
インターネットを使って香りのDXを推進
「好きな時に、好きな香りをインターネットからダウンロードして楽しむことができたら」「集中したい時、リラックスしたい時など、気分をに応じて部屋の香りを切替えられるとしたら」「TVから匂いがしたらいいのにな」といったことを考えたことがある人もいるはず。
「ホライズン」は、香りを楽しむシーンとインターネットを融合させることで、香りのデジタル化・DXを推進し、人々の生活をより豊かにしていきたいと考えている。
ゲーム内容に応じた匂いで臨場感アップ
香りのDXで実現できるのは、芸能人・著名人・アーティストのイメージフレグランスや、ゲーム内容に応じた匂いなど。
例えばレーシングゲームで車が高速で走り、森の中を駆け抜ける時の森林の香りや、土煙の香り、急ハンドルを切ったときのタイヤが焦げる匂いなどがもしプレイ中に再現されれば、より臨場感がわくはずだ。
他にも、戦車やガソリンスタンドが爆発する戦争ゲームでは、VFXの表現や爆発音によって臨場感を再現しているが、もし火薬の匂いやガソリンの匂いが再現できるとしたら、より興奮が増すことだろう。
スマホで匂いをダウンロード
「ホライズン」は、匂いをデジタル伝送する統一規格・Digital Smell Format(DSF)を開発。
DSFには、匂いを構成する情報、カートリッジ番号、噴霧時間、再生可能回数、承認コード等々の情報が記録されており、DSF対応のディフューザーはこれらの情報を読み取り、ディフューザーで香りを合成する。
それによって、スマートフォンから匂いのデータをダウンロードして、ディフューザーで匂いを合成することができるようになる。
Web3.0技術を活用した著作権管理
また、Web3.0技術を活用した著作権管理として、匂いの作者や権利者は、「ホライズン」に匂いのデジタル化を依頼。
「ホライズン」は自社が開発する匂いの共通フォーマット・DSFに、匂いをデータ変換し、匂いや香りの権利者に著作権料を払う仕組みをNFTを活用して構築する。
表現できるポリゴンの数、音の数、臨場感が格段に向上している現代。同社は、ゲームに匂いの要素が加われば、さらなる発展を遂げることができると確信しているという。
Horizon:https://www.horizon.inc/
(佐藤ゆり)