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橋梁点検の丸重屋、人間国宝の作品を3Dデジタル化。13の作品を誰でも360度鑑賞できる

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人間国宝・三浦小平二さんの青磁作品 3Dデジタルアーカイブ 香炉『エンゼル』

丸重屋は、人間国宝の青磁作家・三浦小平二さんの作品13点を3Dデジタル化し、デジタルミュージアム「360 度Art House MIURA」にて1月10日(火)より公開中だ。

三浦小平二さんの作品を後世に残したい

三浦小平二さんは、青磁に絵付けをするなどオリジナルのスタイルが海外で評価され、1996年には紫綬褒章を受章した青磁作家。1997年に青磁で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。


2006年に逝去した同氏の作品を後世に残すべく、青磁器をはじめ絵画やデッサンなどを展示する私設ギャラリー「Art House MIURA」が東京都国立市に建てられ、2021年2月に仮オープン。

4月には展示面積が約2倍に拡張されて、グランドオープンを予定している。

デジタルミュージアムで作品を公開中


同ギャラリーのグランドオープンに先行して、2021年12月にスタートしたのがデジタルミュージアム「360 度Art House MIURA」。

360度カメラで撮影・公開されている館内を、ストリートビューのように移動しながら閲覧できる。なお、専用アプリなどはいらない。

人間国宝・三浦小平二さんの青磁作品 3Dデジタルアーカイブ 香炉『エンゼル』

人間国宝・三浦小平二さんの青磁作品 3Dデジタルアーカイブ 香炉『エンゼル』

ここで公開されたのが、3Dデジタルアーカイブ化した香炉・花瓶・壺・盌(碗)・香炉の蓋など合計13点の作品。実物の質感や色合いなどが精巧に再現されており、スムーズな360度回転で作品を好きな角度から鑑賞できる。

青磁作品は、内底・底裏などさまざまな角度から見ることで、その良さを深く味わえるが、貴重な作品を誰もが手にとって鑑賞するわけにはいかない。しかし、3Dデジタルであれば、まるで手にとったような自由な鑑賞が可能だ。

また、3Dデジタル化することで色褪せることも壊れることもなく、その魅力を永遠に公開できるというメリットもある。

丸重屋、新領域への挑戦

ドローン測量による橋梁(吊り橋)の3Dモデル


丸重屋は、橋梁点検や非破壊検査技術を有し、土木事業を展開してきた企業。現在は、インフラ点検のノウハウを転用し、芸術作品、廃校になった学校、幼少期に住んでいた自宅、我が子の制作物などの思い出を永遠に保存する3Dデジタルアーカイブ化にも取り組んでいる。

土木業界から新領域へと展開する同社の事業に注目したい。

■「Art House MIURA」グランドオープン後の運営概要(予定)
住所:東京都国立市東4-3-29
開館時間:月曜日~金曜日10:00~14:00 ※開館スケジュールは要問い合わせ
入館料:500円(税込)

「360 度Art House MIURA」URL:https://miura-koheiji.com/

(Higuchi)

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