モーションリブは、2月23日(祝・木)・24日(金)の2日間、「新宿感触動物園 HapticZoo」のフィールドテストを新宿中央公園にて実施する。なお、雨天の場合は2月26日(日)に延期の可能性がある。
同テストには、一般の人も無料で参加可能。希望者は、抽選参加申し込みフォームから事前登録しよう。
仮想世界で動物にさわれる「感触動物園」
同社は、市販のアクチュエータ(電動・油圧・空気圧など)で、適切な力加減をリアルタイムに実現する制御技術「リアルハプティクス」と「5G」「AR・VR技術」を組み合わせた「感触動物園」を開発中。
この「感触動物園」を通じて、AR・VRの世界で動物にさわるという身体性を伴ったエデュテインメントを提供することを目指している。
タカ・ワニ・カバなどにさわろう
今回は、同社が企画提案する「新宿感触動物園 HapticZoo」のフィールドテストを新宿中央公園内の芝生広場⻄エリアにて実施。西新宿を舞台に、広大なフィールドに生息する様々な仮想の動物と触れ合える「感触動物園」を出現させる。
同テストに際し、宇都宮動物園および動物プロダクションのバーデン協力のもと、「リアルハプティクス」を使ってタカ・ワニ・カバなどの実際の感触・運動データを採取。テスト参加者は、これらのデータや映像などを使って「タカが飛び乗る」「カバのお腹や足にさわる」「ワニの尾にさわる」といった体験ができる。
「スマート東京」の先行実施エリア・西新宿
東京都は、2021年に「『未来の東京』戦略」を発表。デジタルの力で東京のポテンシャルを引き出し、都民が質の高い生活を送ることができる「スマート東京」の実現を目指している。
西新宿は、スマート東京先行実施エリアとして、先端技術を活用した、まちづくりや働き方などの分野横断的なサービスの都市実装に向けた取り組みを推進中。これをさらに加速すべく、2022年9月に産官学の多様な主体が参画する「西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアム」を設立した。
「新宿感触動物園 HapticZoo」は、同コンソーシアムにおける「5G等先端技術サービスプロジェクト」に採択されたプロジェクトのひとつだ。
モーションリブの技術と目指す未来
モーションリブは、機械が力触覚を自在にコントロールするために必要な「リアルハプティクス」について、機械への実装を可能にするための研究開発などをおこなう慶應義塾大学発のベンチャー企業。
また、「リアルハプティクス」の機械への実装を簡便にする力触覚制御ICチップ「AbcCore」も開発した。「AbcCore」は、力センサや特殊なモータなどを必要とせず、市販のモータを使って力加減や力触覚伝送の制御を実現するものだ。すでに80社ほどの企業に先行提供されており、共同研究や実用化が始まっているという。
今後も同社は、「世界に、やさしいチカラを。」を合言葉に、機械やロボットがやさしい力で人の生活に溶け込み、必要なときに適切な力加減をそっと提供できるような社会を実現したいとしている。
そんな「リアルハプティクス」などの先端技術を活用した「新宿感触動物園 HapticZoo」は、不思議な体験と新たな気づきを与えてくれそうだ。
■新宿中央公園
住所:東京都新宿区西新宿2-11
抽選参加申し込みフォーム:https://forms.gle/cZ5iQxxMr35jf9fK9
モーションリブの動画⼀覧:https://www.motionlib.com/movie/
(Higuchi)