日本かばん協会に属する「ランドセル工業会」は、最新のトレンドから豆知識まで、ランドセルについての情報を分かりやすく、カジュアルに解説する『ランドセルLABO』を公開した。
より自分たちにあったランドセルを選べるように
「ニーズの多様化」「教科書重すぎる問題」「ジェンダーレスモデルの増加」「ランドセル商戦の早期化」など、ランドセル業界のトレンドや課題は年々変化している。インターネットを見ても、ランドセルに関する多くの情報が紹介されているが、サイトによって見解は異なり、メーカーや販売店には「どのサイトを見ていいのか、信じていいのか分からない」という声も届いているという。
小学6年間を共にするランドセルは、単に教科書を運ぶ道具ではなく、子どもたちにとって特別な存在。だからこそ、使う子どもや見守る親にとって、より自分たちにあったものを選んで欲しい。そんな思いから、ランドセル工業会では『ランドセルLABO』を立ち上げた。
ランドセルのいまを分かりやすく伝えるプロジェクト
『ランドセルLABO』は、ランドセルを製造する、また販売する会社の若手メンバーが主体となって運営する、ランドセルのいまを分かりやすく伝えるプロジェクト。
ライフスタイルや価値観も多様化するなかで、なぜ100年以上ランドセルが存在し続けているのか。それは合理的な構造かつ、デザインやカラー、子どもを守る技術など、教育環境の変化によって進化していくアップデートがあるから。一方で、情報が溢れる現代において、ランドセル工業会では情報発信が足りていないという課題もあった。
そこで、現場にもっとも近い若手メンバーが集まり、ランドセルの正しい情報を伝えていく、悩みに答えていくためのカジュアルな場である『ランドセルLABO』をスタートすることとなった。
ランドセル事情を知り尽くす研究員が解説
主なコンテンツの一つ「おしえてTK先生」は、『ランドセルLABO』の所長「TK先生」がランドセル購入を検討する親から届いた質問に答えていく企画。
分かりやすく解説した動画をYouTubeで公開するとともに、記事としてnoteでも公開していく。
質問によって「なごみ先生」や「まーくん先生」など、「TK先生」以外の研究員も登場する。
また、ランドセル工業会の発表する調査や実証実験についてわかりやすく解説するコンテンツも登場。前年の人気カラーやデザインをもとにしたトレンド予測や、子どもの負担の検証実験、ランドセルの中身への衝撃を検証する実験など、実験の様子も含めて、内容の詳細や結果に対する見解を解説していく。
神戸レザーのランドセルに世界が注目
1月に、フランス・パリで世界最高峰のインテリア&デザイン見本市「MAISON&OBJECT(メゾン・エ・オブジェ)」が開催された。そのなかでもひときわ注目を集めたのが、日本が誇る最高級和牛「神戸牛」の革「神戸レザー(KOBE LEATHER)」の展示エリアだったという。美味しい肉として世界的に認知される神戸牛だが、最近は美しく、良質な革素材としても注目されている。
ランドセルの最新トレンドから豆知識まで、さまざまな情報を『ランドセルLABO』でチェックしてみては。
ランドセルLABO:https://www.randoseru.gr.jp/labo/
(山本えり)