トレンドニュースサイト STRAIGHT PRESS【 ストレートプレス 】

LOCAL

未利用魚だった「かじか」を活用し“The北海道だし”を創るプロジェクトがスタート!

このエントリーをはてなブックマークに追加


北海道標津町に本社を置き、社会課題や地方創生に関わる仕事を行う「しゃけを」は、漁師集団波心会(はっしんかい)と協力して、未利用魚を活用したプロジェクトを開始した。3月21日(火)〜4月11日(火)の期間、クラウドファンディングポータルサイトREADYFORにて支援者を募集中だ。

高級魚「かじか」が未利用魚!?


美味しい出汁の出る魚として知られている高級魚「かじか」。


北海道のソウルフード「かじか汁」は、美味しすぎて箸で鍋のそこまで突いて鍋を壊すことから、別名「なべこわし」とも言われる。そんな「かじか」が“未利用魚”になっている現状をどうにかしたいとの思いから、このプロジェクトがスタートした。

未利用魚とは、サイズや形が悪かったり傷がついていたり、知名度や調理の手間などを理由に市場で人気がなかったり、出荷するだけの水揚げ量がないなどの理由で、非食用に回されたり市場で価値がつかず出回らないもったいない魚のこと。未利用魚の割合は実に総水揚げ高の30%〜40%とも言われている。


日本の漁獲量は1984年に約1,282万トンを記録したが、2020年にはおよそ423万トンにまで減少。これまで捨てられていた未利用魚を食べるということは、命をつなぎ、食品ロスを減らすだけでなく、漁業従事者から見れば廃棄していた魚から収益を得ることができるようにもなる。

「かじか汁」の美味しさを手軽に味わえる

同プロジェクトでは、まず北海道のソウルフードでもある「かじか汁」の底知れぬ美味しさを手軽に味わってもらい、美味しいからまた味わいたい、そう感じてもらえることで持続的な未利用魚の活用につなげていきたいと考えている。また、未利用魚の活用でSDGs「海の豊かさを守る」こと、漁師の収入や日本の漁業問題にも貢献し、子供たちの世代に豊かな海をつないでいくことを目指している。


同プロジェクトでは、美味しいだしが出るにも関わらず未利用魚だった「かじか」と北海道標津町の「鮭節」をメインに、北海道産「真昆布」、国産「しいたけ」をブレンドして、これぞ北海道のだし「THE北海道だし」を開発した。


北海道3大鍋「石狩鍋」「三平汁」「かじか鍋」をヒントに作ったという。

また、かじか100%の「かじかだし」も合わせて開発する。


プロジェクトでは、未利用魚の持続可能な活用をするべく、その活動資金の支援を募っている。支援金は試作代金、パッケージデザイン費用、栄養成分分析などの資金の一部に充てられる。返礼品は、THE北海道だし、かじかだし、北海道海産物のセットなど。

なお、「THE北海道だし(ティーバッグ)」「かじかだし(粉末)」は4月中旬発売予定だ。

未利用魚の持続可能な活用につながるプロジェクトを支援して、「THE北海道だし」や「かじかだし」を美味しく味わってみては。

READYFOR:https://readyfor.jp
プロジェクト名:未利用魚を活用し今までにない美味しさの”The北海道だし”を創る!

日本の漁業の現状 参考) 水産庁HPより:https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/r03_h/trend/1/t1_2_1.html

※写真はイメージ

(山本えり)

最新情報をTwitterで受け取ろう!
最新情報をFacebookで受け取ろう!
前の記事
一覧へ戻る
次の記事