国産バッグブランド「WONDER BAGGAGE(ワンダーバゲージ)」は、京都にある書店「恵文社」とブックケースを企画。その最終仕様のカラーを、4月15日(土)~28日(金)の期間、恵文社に来場する人からの投票で決定し商品化する。
本好きによる、本のためのやさしいデザイン
ブックケースを作るきっかけとなったのは、「レジ袋有料化に伴い、書籍を購入する際に袋を遠慮する人がいるが、カバンに本を直接入れると、カバンの中で本が折れ曲がったり、汚れたり、雨の日は濡れてシワシワになってしまう。本が曲がってしまうと心が痛むので、結局簡単な紙袋に入れて渡している。」という担当者の話。
そんな背景のなかで、本を買ったときや持ち歩くときに入れる袋があったらという思いから、共同でブックケースを作ることとなった。
ブックケースの作りは、バッグや袋ではみられない変わった設計で、本を傷つけないようにマチは薄く、本の角が折れないようになっている。
サイズは購入する本の大きさに合わせて恵文社と決定。上部を少し余らせ折り込んで使う。素材は「生成りの10号蝋引き帆布」。薄すぎず厚すぎず、蝋引きされた生地はコシがあり、雨にぬれても蝋が弾いてくれる。そして使い込むほどになじんでいく。
本のために考えていくと、限りなく紙袋に近い姿に仕上がった。
イラストは関美穂子さんが担当
紙袋のイラストは、恵文社と長い付き合いで、看板の制作も行っている関美穂子さんに依頼。
関さんは京都在住の型染め作家。デザインカッターで紙に細かいデザインをほどこし、型染めという技法で、布や和紙を染めて制作している。
型染めで作り上がる作品は、過去の文芸作品の表紙のような懐かしさを感じる世界観で、今回のブックケースを彩る。
みんなで仕上げるブックカバー
今回、このブックケースの図案のカラーを選んでもらう企画を開催。4月15日(土)~28日(金)の期間中、ブックケース本体と関さんの図案の配色を3色用意し、恵文社に来店した人に投票してもらい、その中で人気のカラーを商品化する。
また投票期間中、恵文社 生活館ミニギャラリーにて「WONDER BAGGAGE POPUP at 恵文社」も同時開催する。
恵文社は、京都の一乗寺にある本屋。イギリスのガーディアン誌が2010年に発表した「世界で一番美しい本屋10」に日本で唯一選出された書店で、本のセレクトやそれらにまつわるセレクトなど、国内外から訪れるファンも多い。この機会に恵文社を訪れてみては。
■恵文社
住所:京都府京都市左京区一乗寺払殿町10
URL:https://www.keibunsha-store.com/
WONDER BAGGAGE ブランドサイト:https://wonder-baggage.com/
(さえきそうすけ)