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軽井沢町の間伐材を再利用した木質バイオマス燃料「軽井沢ブリケット薪」が新登場

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長野県軽井沢町の土屋設備は、軽井沢町の間伐材を再利用したバイオマス燃料「軽井沢ブリケット薪」の販売を、5月に自社ECサイトで開始した。同商品は、軽井沢町ふるさと納税返礼品としても取り扱われている。

これからの時代の木質バイオマス燃料


ブリケット薪は、おがくずを高温高圧縮して製造した薪で、今注目を集める木質バイオマス燃料だ。木質バイオマスといえばペレットがよく知られているが、ペレットは専用のストーブやボイラーに用途が限られる。ブリケット薪は、通常の薪と同じように、薪ストーブ、薪ボイラー、アウトドアやキャンプでのたき火、災害用の備蓄燃料などさまざまに使うことができ、多彩なメリットを持つため、これからの時代の木質バイオマス燃料として期待されている。

薬剤などを一切使わない100%木質原料で、含水率が低いのでスムーズに燃え、火力や燃焼時間が安定しており、灰の量も少ないほか、コンパクトでサイズが統一されていて、手で簡単に割れるので焚きつけ不要だ。また、においが少なく害虫発生リスクが低いため、室内保管ができる。広葉樹、針葉樹を問わず原料にでき、森林資源を有効活用できるのもポイントとなっている。

町内の造園業で出る枝や長野県内の間伐材を使用


一般的なブリケット薪は、木材加工で出る端材を原料にしているが、「軽井沢ブリケット薪」は軽井沢町内の造園業で出る枝や同町内をはじめ長野県内の間伐材などを原料に使用。造園業では、多いところで年間700万円もの処分費をかけて処分しており、お金をかけて処分している“ゴミ”が、ブリケット薪に生まれ変わることで有効活用できる道が拓けた。土屋設備では、間伐材からブリケット薪の完成まで、自社工場にて一貫生産している。

また、他の自治体では「一般廃棄物」というゴミとして扱われる間伐材や枝は、軽井沢町では「再生資源」とされチップ化して利用を促進しているが、まだ利用が追いつかない現状があり、その点でもブリケット薪は大きな可能性を秘めている。

薪ストーブライフを支える新たな選択肢


軽井沢は真冬で-10℃以下になる寒冷地で、薪ストーブ愛好家が多い地域。広大な森林は一見薪の調達に事欠かないように見えるが、日本の林業は戦後急速に衰退しており、木はあれど木材として活用できない深刻な問題がある。さらに近年は薪の価格が高騰し、調達が難しくなっている事情も加わっている。薪にならない端材を薪に変えるブリケット薪は、持続可能な薪ストーブライフを支える新たな選択肢になり、キャンプやBBQにも活用することができる。

販売詳細


「軽井沢ブリケット薪」の薪サイズは直径約7cm×長さ約40cm、燃焼時間は1本あたり1時間~1時間半。原料は松・ナラ等となっており、配合等は間伐材の種類により異なる。

ECサイトでは、「8本入り/約10~11kg」と「4本入り/約5~5.5kg」を販売中。また、同商品は軽井沢町ふるさと納税返礼品となっており、各ふるさと納税サイトからも購入できる。詳しくは下記URLで確認を。

軽井沢ブリケット薪 販売詳細:https://karuizawa-firewood.jp/product/

(山本えり)

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