6月24日(土)、少子高齢化が進む「北本団地」商店街に、コミュニティ拠点「エンバイボックス」「うえのへや写真館」がオープンする。
「北本団地」の地域活性化への取り組み
埼玉県北本市は、少子高齢化が進む「北本団地」を舞台に、団地出身者・在住者からなるまちづくりチーム「暮らしの編集室」らと連携し、団地でワークショップやマーケット等を開催し、地域活性化に取り組む「北本団地活性化プロジェクト」を推進している。
まちづくりチーム「暮らしの編集室」とは
「暮らしの編集室」は、「暮らしの中からまちに楽しみをつくりだす」をテーマに、2019年6月より活動しているまちづくりのチーム。メンバーは観光協会職員、カメラマン、建築家など様々な背景を持つ、北本団地出身在住の若手メンバーが参加している。
この北本団地商店街での取組みが評価され、国土交通省が実施する2022年度地域づくり表彰にて、全国地域づくり推進協議会会長賞を受賞している。
「北本団地活性化プロジェクト」とは
「北本団地」は、総戸数2,000戸を超える巨大な団地だ。団地中心地には商店街があるが、少子高齢化に伴い、商店街もシャッター街となっている。
この北本団地と商店街、さらには地域を元気にするべく、まちづくりチーム「暮らしの編集室」・UR都市機構・良品計画・MUJIHOUSE・北本市の5者で連携したプロジェクトとして、地域資源の発見活用を通した北本団地の活性化に取り組んでいる。
これまでの活動
北本市と協働した「ふるさと納税型クラウドファンディング」を2022年11月24日~2月21日の期間に実施し、寄附者140名、寄附金額2,116,000円で目標金額を達成。
この「ふるさと納税型クラウドファンディング」を活用して、これまでに、団地商店街の住宅付き空き店舗を改装し、2021年5月にプロジェクトの活動拠点となる「シェアキッチン&ジャズ喫茶『中庭』」、2022年にシェアアトリエ&ギャラリー「まちの工作室『てと』」をオープンしている。
「シェアキッチン&ジャズ喫茶『中庭』」では、オープンから現在に至るまでに、ジャズ喫茶の運営や50回以上の音楽ライブ、福祉団体等と連携したイベントなどを開催し、団地内外から人が集まり新たな賑わいを生み出している。
シェアアトリエ&ギャラリー「まちの工作室『てと』」では、3人のものづくり作家を中心に、ワークショップや展示会などを開催し、ものづくりを通して北本団地地域に賑わいを作り出している。
さらに新たなコミュニティ拠点が誕生
今回オープンする「エンバイボックス」は、植物と美術工芸作品の販売のほか、陶体験教室や植物を使ったワークショップスペースとして運営される。
また、「うえのへや写真館」では、地域に根付いた写真スタジオ運営を目指すとともに、撮影イベントやワークショップが開催される。
少子高齢化の中、「北本団地活性化プロジェクト」により賑わいを生み出している「北本団地」に訪れてみては。
暮らしの編集室ホームページ:http://kitamotokurashi.com/
(yukari)