京阪電気鉄道ときゅうべえは、大津市と京都信用金庫の協力のもと、大津市の市民の利便性向上、並びにビワイチをはじめとするサイクルツーリズムの推進のために、大津市でシェアサイクルサービス「kotobike」を開始した。
きゅうべえがシェアサイクルサービス「kotobike」を提供し、京阪電気鉄道・大津市・京都信用金庫はポート(シェアサイクル設置拠点)提供で連携する。
シェアサイクルを地域活性化に活用
大津市は、自転車でのびわ湖一周を意味する「ビワイチ」、歴史的・文化的な観光資源、交通アクセスの良さ、カフェなどの民間施設といった、住んでよし・訪れてよしの魅力に溢れている。
一方でそれらが十分に認知されてないことや、複数スポットの周遊がなされず、日帰り利用が多いことが課題となっている。
そこで自転車を活用し、大津市の魅力的なスポットを結び、観光の回遊性を向上させること、また二次交通の強化により市民の利便性を向上させることでの地域活性化を目指している。
2024年の大河ドラマ『光る君へ』の放送で石山寺エリアが注目され、初めて大津を訪れる人が増えることが予想される今後、他スポットへの送客の重要性がさらに増している。
京阪電気鉄道の自転車による地域活性化の取組み
京阪電気鉄道は、2022年11月より京都市・大津市の駅にシェアサイクルポートを設置している。
また、地域のイベントに合わせて、自転車を車内に持ち込めるサイクルトレインを運行しており、サイクリストの移動ハードルを下げる取組みをしている。最近の事例では、5月27日(土)に京都府八幡市で開催された「背割堤のチャリサイ!2023」に合わせて運行した。
きゅうべえの自転車による地域活性化の取組み
京都の老舗自転車ショップ・きゅうべえは、1957年に地域に根差した自転車専門店として創業し、店舗・ECでの自転車小売業を軸として、官民連携でのサイクルツーリズム推進を図っている。2022年4月には、大津港サイクルステーション「O-PORT-able」の運営を開始し、11月には「大津びわ湖サイクルフェスタ」を開催した。
シェアサイクルサービス「kotobike」導入
シェアサイクルを導入することは、より利用者の裾野を広げ、大津市の土地を味わいながらゆったりと楽しむことや、脱炭素社会のための市民の自転車活用を促進することに繋がる。
シェアサイクルは、4月1日(土)よりJR大津駅・膳所駅、京阪電車石山寺駅・石場駅・大津市役所前駅の5箇所のポートから運用を開始しており、6月には京都信用金庫の石山支店・滋賀支店・瀬田支店・膳所支店の4支店に設置される。
同サービスは、「kotobike」アプリをダウンロードし、会員登録をしたのちに、車体に貼付されている二次元バーコードを読み取ることで利用を開始できる。貸出ポートとは異なるポートに返却することも可能だ。
シェアサイクルを利用して大津市の魅力に触れてみては。
kotobike公式サイト:https://kotobike.jp/
(yukari)