福岡県直方市に注目!外国人に直方市の情報を届けるアプリ「カタログポケット」導入について、直方市が全国23位となった「全国自治体DX推進度ランキング2023」について、それぞれ見ていこう。
外国人に直方市の情報を届けるアプリ導入
直方市では、市民への情報発信を強化するため、多言語対応アプリ「カタログポケット」を導入した。
同アプリを使うことで、PDF形式の冊子やチラシを10言語<英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)・タイ語、ポルトガル語、スペイン語、インドネシア語、ベトナム語、日本語>に翻訳および音声読み上げ(ベトナム語は未対応)できる。これにより市報をはじめとした市政情報を日本語が不得意な外国人に伝えることが可能となった。
アプリ利用は無料だが、ダウンロードや情報の受信などにかかる通信料は利用者の負担となる。使用しているスマートフォンの言語設定を自動反映できる。
全国で約230自治体が活用しており、福岡県での活用は糸島市、久留米市、直方市の3自治体。同アプリを開発したのはモリサワ社。同社は読みやすさを追求したユニバーサルデザイン(UD)フォントを手掛けており、アプリ上で拡大表示される記事は読みやすく、小さい文字が読みづらい高齢者等にも優しい仕様になっている。
配信予定コンテンツは、「市報のおがた」(毎月1日に市公式ラインで市報表紙画像にURLを貼り付けて配信)、「直方市防災ブック」、直方市観光ガイドブック「ココロミチルNOGATA」となっている。
利用方法は、スマートフォンで次のQRコードを読み込んで、アプリをダウンロードする。また、アプリのインストールが不要のブラウザ版でも見ることができる。専用サイト「Catalog Pocket」からブラウザ版で閲覧可能。キーワード「nogatacity」で検索すると、直方市の配信コンテンツ一覧が見られる。
外国人の方にとって耳寄りなニュースだろう。
Catalog Pocket【Android版】:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.morisawa.mccatalog&hl=ja
Catalog Pocket【iOS版】:https://itunes.apple.com/jp/app/katapoke/id756097145?mt=8
Catalog Pocket【ブラウザ版】:https://www.catapoke.com/search/?keyword=nogatacity
全国23位!「全国自治体DX推進度ランキング2023」
時事総合研究所の「全国自治体DX推進度ランキング2023」において、直方市が全国の市町村で23位(福岡県内のトップ)となった。
同調査は、総務省が今年4月に公表した「地方公共団体における行政情報化の推進状況調査(令和4年4月1日時点)」の結果をもとに、マイナンバーカードの交付枚数率も含めて独自の方式で点数化し、全国の団体で比較したもの。
直方市では、令和3年1月に、市長、副市長、教育長、部長級の職員及び、外部人材(CIO補佐官)で構成される「直方市デジタルトランスフォーメーション(DX)推進本部」を立ち上げ、組織的にデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する取り組みを開始している。部署を横断した市全体でのDXの取り組みが、今回の評価に繋がったと評価されている。
「地方公共団体における行政情報化の推進状況調査」結果の5つの観点は、「⾃治体DXの推進体制等」「⾏政サービスの向上・⾼度化」「情報セキュリティ対策」「デジタルデバイド対策」「マイナンバーカードの交付状況」となっている。
全国自治体DX推進度ランキング2023:https://portal.jamp.jiji.com/times/pdf/iJAMP%20Times_Vol_0-8-10.pdf
これからも、福岡県直方市の取り組みに注目だ。
(suzuki)