日本のモノづくり技術の可能性を探究する新ブランド「COCOO(コクー)」は、京都の老舗「佐藤喜代松商店」と共同開発した“真空漆(しんくううるし)”タンブラー「KISSUL(キッスル)」6,600円(税込)を、6月30日(金)~7月30日(日)の期間、クラウドファンディングサービス「Makuake」にて先行予約販売している。
漆の焼付け技法からコーティング技術を開発
COCOOは、コア技術である真空魔法びん技術をはじめ未来に通ずるであろう技術を再評価し、日本各地の匠たちと連携しながら、生活日用品や省エネルギー資材の開発・製造・普及を行う。快適さや温もりのこもったモノたちに囲まれた、華美でなくとも豊かな世界の実現を目指している。
今回登場した「KISSUL」は、美味しく心地いい余韻が続く新感覚の漆タンブラー。錆止めとして古くから日本に伝わる漆の焼付け技法から着想を得た新しい漆のコーティング技術を、大正10年創業の漆製造店「佐藤喜代松商店」と共同開発し、世界で初めてステンレスタンブラーに最適化することに成功した(特許共同出願中)。
「佐藤喜代松商店」は、漆精製職人として伝統的な技術を継承する傍ら、漆を科学的に研究し、革新的な用途開発を続けており、建築や自動車、作家のアートワークなど、幅広いジャンルのモノづくりに携わっている。
心地よい口触り、優れた堅牢性と抗菌性
「KISSUL」では、天然漆をタンブラーの内外両面にコーティングすることで、しっとりと心地よい口触りを実現。
金属臭もないので飲み物本来の風味を損ねず、デリケートな飲料にも最適だ。真空魔法びん構造なので、美味しい温度をキープする。
また、堅牢性に優れ、食洗機にも対応。さらに、漆は天然素材でありながら優れた抗菌性が確認されており、同製品においても高い抗菌効果があると実証済みなので、衛生面でも安心して使うことができる。
「KISSUL」は、漆職人が天然漆で一つひとつ手塗りし、個性ある表情に仕上げている。使うほどに自分だけの味が出て経年変化を楽しむことができ、職人によるメンテナンスやカスタマイズも可能だ。修理メニューについては、今後公式HPやSNSで案内されるのでチェックしてみて。
日本の漆産業に新たな雇用を創出
漆の国内需要は、石油化学の発展やライフスタイルの変化により減少し、2022年の消費量は約100年前のピーク時から99%減の26トンに。後継者不足により漆職人の数も減少し、産業は衰退の一途をたどっている。COCOOは製造パートナーと連携しながら、真空漆タンブラーの生産・販売に加え、新たに「メンテナンス」という事業を創出することで、漆産業の雇用を生み出していくことを目指している。
今後は工芸・工業産業の活性化や次世代職人の育成サポートなど、徐々に活動範囲を広げていくという。
「KISSUL」は、Makuakeにて数量限定予約販売後、9月1日(金)からCOCOOオンラインストアやCOCOO取扱い店舗にて随時販売する予定。
漆×真空魔法びん構造で“しっとり美味しい”が続く「KISSUL」を手に入れてみては。
Makuake:https://www.makuake.com
プロジェクト名:「真空漆」が生み出す、“しっとり美味しい” が続くタンブラー|KISSUL
COCOO HP:https://co-coo.jp
(山本えり)