東京都・九段にある「靖國神社」では、毎年恒例の「みたままつり」が7月13日(木)～16日(日)に開催される。迫力ある大小合わせて3万以上ある提灯やぼんぼりが夜空に浮かび、盆踊りやみこしなど、さまざまな芸能が奉納される。開催期間中の開門時間は6時、閉門時間は21時30分。

さまざまな催しを実施、頒布品も用意

「みたままつり」は、昭和22年に戦歿者のみたまを慰めるために始まったお祭りで、毎年多くの参拝者が訪れる。この期間だけの夜間中庭(ちゅうてい)参拝、迫力ある提灯や雪洞の風景はもちろんのこと、さまざまな催しが行われ、オリジナル手ぬぐいや7色LEDライト付のほうずき提灯などの頒布品もたくさん用意される。今年は外苑「憩いの庭」にキッチンカーも出店するので、おいしい料理と共にお祭りを楽しむことができる。

この期間だけの夜間中庭参拝も

期間中の本殿での正式参拝は、9時～20時30分。

また17時45分～21時10分には、本殿前の中庭での参拝も可能。中庭は普段立ち入ることができない御神域のため、参拝できるのはこの期間だけの大変貴重な機会となる。玉串料は1,000円(小学生以下無料)。参拝授与品として先着5,000名に「こすずまもり」が用意される。

境内には3万もの提灯や雪洞が掲げられ、夜空を明るく照らす。掲げられる提灯は、多くのみたまへの感謝を表し、世の平和を願うためのもので、誰でも申し込むことができる。「小型献灯」は1灯3,000円、当日申し込み可。

みたままつりの見どころ

「みたままつり」には、東京だけでなく、日本各地から多くの催しが奉納される。

期間中、神門に掲げられるのが、宮城県仙台市の宮城縣護國神社から奉納される仙台七夕飾り。

遊就館の本館前には、全国から奉納された祭礼灯籠がずらり。青森ねぶたや弘前ねぷた、湯沢絵灯籠などを間近で見ることができる。

拝殿前華席では、靖國神社献華協會の各流派代表が活けた献華も展示される。

13日(木)11時30分／15日(土)15時30分には、大阪・住吉踊りに端を発し、江戸時代後期から伝わる手踊り「江戸芸かっぽれ」が、櫻川ぴん助社中により神門で奉納される。

13日(木)18時40分頃には、神社近隣の千修の社員による「千修吹奏楽団パレード」が行進する。

15日(土)18時30分／16日(日)17時・18時30分には、「みこし振り」も実施。「みこし振り」とは、祭礼において、一時的に神霊に遷りいただいたみこしを担ぎ、振り動かすこと。「みたままつり」では第一鳥居から拝殿前まで進む。

また15日(土)20時には、徳島県(旧・阿波国)で生まれた日本三大盆踊りのひとつ、「阿波おどり」も開催。北の御門連と神楽坂かぐら連が神門前で奉納する。

16日(日)20時には、「青森ねぶた」も。8月に青森で行われる大人気の「ねぶた祭」。「みたままつり」では東京ねぶた連合会が奉納し、みこし振りと同じく第一鳥居から拝殿前まで練り歩く。

コンサートやさまざまな芸能の奉納も

このほか、13日(木)19時から「日本歌手協会融資奉納歌謡公演」、

15日(土)19時から「つのだ☆ひろ奉納特別野外コンサート」を開催。

期間中毎日10時〜20時には、能楽堂にて日本舞踊や民謡、バレエ、浪曲のほか、古武道、詩吟など、さまざまな芸能が奉納される。いずれも観覧は無料。

まつりの詳細は靖國神社HPにてチェックしてみて。

靖國神社HP：https://www.yasukuni.or.jp/

(山本えり)