お笑い芸人が政治やSDGsを楽しく伝える出張授業を全国で展開する笑下村塾は、群馬県と連携し、群馬県内(在住or在籍)の高校生10名程度を、知事の“リバースメンター”として任命する。

高校生の声を政策に反映

群馬県「高校生リバースメンター」では、高校生が知事の相談役となって、知事に提案やアドバイスを行う。高校生が政策について話し合い、提言し、提言されたものは群馬県で検討・実現されるものもある。「若者の声」を単に“聞く”だけではなく、事業化までを目指していく。

群馬県が目指す「始動人」の育成につなげる

日本の若者の26％しか“自分の力で社会を変えられる”と思っておらず、これは先進国でも低い数字。若者は、社会を変えられると思えず、若者の声が政治の場にも届きにくい現状がある。今年4月「こども基本法」が施行され、すべての自治体に対して、こどもの声を聞くことが義務づけられた。「こどもの意見表明権」を重視し、こういったことから笑下村塾と群馬県がタッグを組み、知事のリバースメンターとして高校生の声を政治に反映させる未来に向けた取り組みを開始した。

この事業は、高校生自らが群馬県知事のメンターとして政策等を提言し、社会を変える実感を持つことによって、群馬県が目指している「始動人(自分の頭で考え、他人が目指さない領域で動き出し、生き抜く力を持つ人)」の育成につなげることや、高校生ならではの感覚や価値観を持った意見を県政に取り入れ、新たな展開を生み出すことを目的としている。

活動内容について

事業の活動内容は、「知事に直接政策アドバイス＆政策提言」「高校生の提案を笑下村塾がサポート、テーマに合わせ、専門家や県庁職員のフォロー」「政策・施策化に向けた活動(県で事業化、大臣等に要望など)」。

昨年度の高校生による知事への提言会からは、「使える自習室が少ない」という声をもとに、旧庁舎が自習室として開放されたほか、「自転車事故が多いから改善してほしい」という意見には、伊香保温泉の道を管轄する渋川市と群馬県の担当課で対策チームが発足、高校生が会議に参加した。

スケジュール

群馬県「高校生リバースメンター」の募集期間は、6月29日(木)～7月18日(火)。8月に任命式・知事との意見交換、8月下旬～11月に政策や提言の検討/発表練習等、11月頃に知事への提言会、12月～翌年3月に提言の事業化に向けて知事や県職員との打合せを行う。知事との意見交換や助言は、随時行われる。

詳しくは、下記URLで確認を。

群馬県高校生リバースメンターWebページ：https://www.shoukasonjuku.com/hss-reversementer-gunma
笑下村塾HP：https://www.shoukasonjuku.com/

(江崎貴子)