日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、埼玉県旧花園町(現深谷市)を写真とともに紹介する。
Vol.31/埼玉県旧花園町(現深谷市)
旧花園町では道の駅や花園フォレストを訪れた。花園フォレストは大きな洋館で、店内にはスイーツやバウムクーヘンなど、洋菓子を中心に、さまざまな商品をデパートのように探すことができた。洋風なので、窓際のカーテン近くの椅子に座ると、異国に来たようなたのしさがある。スイーツの甘い香りだけでも数時間滞在してしまいそうだったので、我慢して撤退した。
小前田駅は名前の通り「おまえだ」と読む。個性の強い名前ではあるけれど、そばに佇む大きな木にも雰囲気があり、静かで風情のある駅だった。
やはり、「花園」という名前らしい穏やかな暮らしが、風土の根っこにはあるのかもしれない。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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