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「#酒ハック」、リターン生産の一部工程を視覚障がいを持つ人の支援施設に委託

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酒ハックプロジェクトは、六星 ウイズ蜆塚に、熟成酒のキット「#酒ハック」のクラウドファンディングにおけるリターン生産の一部工程を委託した。作業は7月21日(金)より開始している。

リターン生産の一部を六星 ウイズ蜆塚に委託


クラウドファンディングで応援購入者を募集し、2,000名以上の支援者から2,250万円以上の支援を受けて実現した“「#酒ハック」プロジェクト”。

リターンとして、酒の熟成をするボトルと酒に漬け込んで味や香りをつけるための銘木をセットにして提供する予定だ。このリターン生産にあたり同社は、就労継続支援B型事業所として障がい者支援を行う六星 ウイズ蜆塚に工程の一部を委託。視覚障がいを持つ人々が銘木の袋詰め作業をしている。

六星 ウイズ蜆塚施設長のコメント

六星 ウイズ蜆塚施設長・古橋友則氏は、『今回、ウイズで銘木のラッピング作業を受けさせていただくことになりました。ウイズは視覚障害者の就労支援施設で、日頃から視覚以外の音や手触りで確認をしながら作業をしています。

7種類の銘木は一つ一つ香りと触感が違い、作業に携わる利用者さんも「まるで森の中で作業しているみたい」、「木によって重さや触感も違うね」と言いながら作業を楽しんでいます。』とコメントを寄せている。

作業委託の背景

「#酒ハック」は、プロジェクト全体の遂行を通して、ソーシャルグッドであり続けたいと考えている。素材の一部に余材や間伐材を活用することで、日本の林業振興に新たなアプローチをするのに加え、地元浜松で雇用の機会を均等にもたらしたいとの想いから、今回の委託に至った。

今回、視覚にハンディキャップを持つ人に作業を依頼するにあたり、複数種類の銘木を順に並べて置いたり、銘木自体に点字表記の浮き彫りを彫刻を施して判別をしやすくしたりといった工夫が行われた。ただ、実は視覚障がい者の中でも点字の普及率は10パーセント程度(※)と低く、点字を打刻するだけではバリアフリーを実現できない部分もある。

同社は“「#酒ハック」プロジェクト”を通して、視覚に障がいを持つ人が暮らしやすい社会を実現するため、何をすべきか考えるきっかけを作りたい考えている。

酒を手軽に熟成できるキット


「#酒ハック」は、間伐材や家具を生産する際の端材を使った、酒を手軽に熟成できるキット。専用のボトルに好みの酒を入れて銘木を漬けこむことで、最短半日でオリジナルの熟成酒を楽しめる。

また、Makuakeで行われた応援購入プロジェクトでは開始2分で目標支援額を達成し、最終的に2,000名以上の人から約2,250万円もの支援を得た。

誰もが暮らしやすい社会づくりをしたいと考える酒ハックプロジェクトが手掛ける「#酒ハック」の一般発売にも期待してみては。

「#酒ハック」公式サイト:https://sakehack.com/

※2001年「身体障害児・者実態調査」

(角谷良平)

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