那須野が原開拓日本遺産活用推進協議会事務局が主催する「那須野が原 旅する日本遺産 デジタルスタンプラリー」を8月13日(日)~11月30日(木)の期間、開催中だ。
日本遺産について
「日本遺産(Japan Heritage)」とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて、日本の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が「日本遺産」として認定する制度。
平成30年5月に那須野が原地域は「日本遺産 STORY#058 明治貴族が描いた未来~那須野が原開拓浪漫譚~」として認定された。
誰でも簡単に参加できるイベント
「那須野が原 旅する日本遺産 デジタルスタンプラリー」は、各市町の日本遺産や登録された地点を巡り、スマートフォンを使用して目印となる地点の写真を撮ったり専用ポップを読み込んだりするだけで、誰でも簡単に参加できるイベントだ。
また、ゲットしたスタンプの数に応じて那須野が原に関連する豪華賞品がもらえるチャンスがある。豪華賞品については特設サイトで確認できる。
参加方法
「那須野が原 旅する日本遺産 デジタルスタンプラリー」は、専用アプリをダウンロード&インストールで参加できる。また、専用アプリは特設サイトでダウンロードできる。
日本遺産、那須野が原について
わずか140年前まで人の住めない荒野が広がっていた日本最大の扇状地「那須野が原」。明治政府の中枢にあった貴族階級は、この地に私財を投じ大規模農場の経営に乗り出した。
近代国家建設の情熱と西欧貴族への憧れを胸に荒野の開拓に挑んだ貴族たち。その遺志は長い闘いを経て、那須連山を背景に広がる豊饒の大地に結実した。
ここは、知られざる近代化遺産の宝庫。那須野が原に今も残る華族農場の別荘を訪ねると、近代日本黎明期の熱気と、それを牽引した明治貴族たちの足跡を垣間見ることができる。
主な日本遺産
明治政府で外務大臣を務めた青木周蔵氏が残した別荘「旧青木家那須別邸―那須塩原市―」は、いまにも日傘を手に貴婦人が姿を現しそうな白亜の洋館。青木周蔵氏はドイツ翁と呼ばれるほどのドイツ通で、自身の農場内に明治21年にドイツ様式の別荘を建設した。
「大田原市歴史民俗資料館収蔵資料―大田原市―」では、民俗資料を中心に地域の生活文化をパネルや関連資料など、ロビー展示で紹介している。大正14年に作図された『傘松農場土地台帳図』や『傘松農場事務所』関係の図面などが保管されている。
内閣総理大臣を務めた山縣有朋氏が別荘として小田原古稀庵に建てた洋館を山縣農場地内に移築した「山縣有朋記念館―矢板市―」。現存数少ない明治時代の洋風の木造建築の一つで、山縣有朋氏の遺品・資料を公開している。
「山田農場事務所跡(山田資料館)―那須町―」は、旧長州藩士で明治維新では大きな功績を挙げた、山田顕義氏ゆかりの資料が展示されている。
日本遺産の那須野が原で、豪華賞品も目白押しなデジタルスタンプラリーに参加してみては。
特設サイト:https://nasunogahara-nihonisan.com/
明治貴族が描いた未来~那須野が原開拓浪漫譚~ STORY#58:https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/stories/story058/
(角谷良平)