徳島県徳島市の取り組みに注目!「水の都 城下町徳島」の歴史と文化を紹介する展覧会と、ひょうたん島周遊船の電動化に向けた実証運航について、それぞれ見ていこう。
「水の都 城下町徳島」の歴史と文化を紹介する展覧会
徳島市の徳島城博物館では秋の企画展「水の都 城下町徳島」を開催する。
■水の都・徳島の歴史と文化をさまざまな資料から紹介
徳島藩の中心地であった城下町徳島。河川に形成された三角州の地形を活かし水運によって繁栄。徳島城を中核に城下町の規模・人口は拡大を続け、明治22年(1889)の市制施行時には全国第10位の人口を誇った。
現在の阿波踊りへとつながる徳島城下の盆踊り、お接待文化の息づく四国遍路、そして阿波藍は、いずれも城下町徳島の繁栄と密接なつながりを持つ。同展覧会では「水の都」である城下町徳島の歴史と文化をさまざまな資料から紹介する。
会期は、8月26日(土)~10月9日(月・祝)。展示場所は徳島城博物館・企画展示室。開館時間は9:30~17:00(入館は16:30まで)、休館日は毎週月曜日/9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館、祝日の翌日/9月19日(火)。入館料は大人300円、高校・大学生200円、中学生以下は無料(20名以上の団体は2割引)。
■学芸員の岡本佑弥氏による展示解説や講座も
また、同館学芸員の岡本佑弥氏による展示解説が9月10日(日)と9月23日(土・祝)の14:00~15:00におこなわれる。参加費無料で、事前申し込み不要。
そして、9月16日(土)、9月23日(土・祝)、9月30日(土)の全3回で、岡本氏による城下町講座「水の都 城下町徳島」を開催。第1回が『【講義】「水の都 城下町徳島の成立と展開」』、第2回が『【講義】「城下町徳島 橋ものがたり」』、第3回が『【現地見学】「城下散策 水の都を歩く」』となっている。時間は毎回10:00~11:30。
受講料は1,000円(入館料・保険料込み)、定員は50人で抽選。希望者はハガキに、講座名・住所・名前・年齢・電話番号を書き徳島城博物館へ郵送する。募集〆切は9月7日(木)必着。
徳島の歴史と文化を感じてみて!
■徳島城博物館
住所:徳島県徳島市徳島町城内1番地の8
徳島市:https://www.city.tokushima.tokushima.jp/johaku/tokubetsutenji/R05_akinokikaku.html
ひょうたん島周遊船の電動化に向けた実証運航を開始
また、徳島市では、「徳島市SDGs未来都市計画」に位置付けた取組みの一つとして、ヤマハ発動機が開発した次世代操船システム「HARMO(ハルモ)」を活用し、ひょうたん島周遊船の電動化に向けた実証運航を8月12日(土)から11月下旬まで実施する。
■ゆっくりと静かに水上での時間を楽しむ
実証運航に使用する電動船の旅客定員は10名で、船内の中央部分にはテーブルが配置。テーブルを囲むようにベンチが備え付けられているため船上で快適に飲食を楽しめる。
電動船は平均時速5km程度で、ゆっくりと静かに水上での時間を楽しむことができるグリーンスローモビリティとなっている。
実証実験に使用する電動船のデザインコンセプトは、徳島ひょうたん島クルーズ「プロムナード」。プロムナードとは「散策」や「散歩道」という意味。乗船場所は、新町川・阿波製紙水際公園・ひょうたん島クルーズ乗り場。
■3つの運航スタイルを検証
実証運航では「通常運航」「貸切運航」「企画運航」の、3つの運航スタイルを検証。
「通常運航」は、新町川を守る会のひょうたん島クルーズの一つとして運航。日時や料金は従来のクルーズと同じだが、コースは万代中央ふ頭の往復が基本。乗船料金は400円で小学生以下は半額。利用申込は不要。所要時間は約30分で、発着場所は新町川水際公園ボートハウス。
「貸切運航」は、友人など特定グループでの貸切運航におすすめ。時間や運航コースは自由設計。船内への飲食の持ち込みも可能。料金は、10,000円/時間・隻(税込)。定員は10人まで(船員除く)で、5日前までに申込む。発着場所は応相談。
「企画運航」は、鑑賞ツアーなど一般客を募集する企画運航におすすめ。徳島市に申請を行い承認を受けた企画については利用料は無料。利用時間は2時間以内。主催団体は旅行代理店、ホテルなど。申請期限は運航日の2週間前まで。
水都とくしまの水上散策を楽しんでみては。
徳島市SDGs公民連携プラットフォーム「Co×Lab Tokushima」:https://colab-tokushima.com/project/%e3%81%b2%e3%82%87%e3%81%86%e3%81%9f%e3%82%93%e5%b3%b6%e5%91%a8%e9%81%8a%e8%88%b9%e3%81%ae%e9%9b%bb%e5%8b%95%e5%8c%96/
「水の都 城下町徳島」の歴史と文化を紹介する展覧会や、ひょうたん島周遊船の電動化に向けた実証運航など、徳島市の取り組みに注目だ。
(suzuki)