福岡県は「仕事旅行社」へ委託し、居住・就業・交流体験が可能な「福岡くらしごと体験」を、8月〜令和6年3月31日の期間に実施。現在参加者を募集しており、オンライン説明会を9月14日(木)19時30分〜21時に開催する。
移住者に人気の福岡を体験
福岡県は都会的な生活と豊かな自然が共存し、交通の便が良好なほか、生活コストがリーズナブルなことから、福岡市を中心に移住者に人気のエリアとなっている。そんな福岡には、60もの市町村があり、地域ごとに様々な魅力があるが、「福岡市以外をよく知らない、訪れる機会がない」といった声もあるという。
そこで、福岡県内各地の魅力を知り、福岡での仕事と暮らしを短期間体験できる「福岡くらしごと体験」事業を実施する。
希望の体験先で仕事をしながら交流
「福岡くらしごと体験」では、まちのゲストハウスなどの宿泊施設やパクチー農家、コミュニティデザイナーなど、希望の体験先で「仕事」をしながら先輩移住者や住民との交流を通じてリアルな「暮らし」の話を聞くことができる。福岡の生活をイメージできる体験となっている。
対象者は、福岡県外在住で、福岡県への移住・就職に興味のある人。期間中に、参加者1名につき2泊3日から体験可能だ。体験日は体験先・参加者双方の都合により決定する。体験先は今年中に50団体に拡大予定。参加費は無料、体験参加で生じる交通費は自己負担となり、宿泊代は最大5,000円/日が補助される。
オンライン説明会&交流会を開催
また、募集開始を踏まえて、同プログラムに興味がある人や参加を検討したい人、どんな受入先や体験があるか知りたい人向けに、受入企業2社をゲストに迎え、オンライン説明&交流会をZoomにて9月14日(木)に開催する。
ゲストの一人は、「うきはの宝」の大熊充さん。大熊さんは、うきは市の農村で75歳以上のおばあちゃんたちが「生きがい」と「収入」を得られ働ける会社「うきはの宝」を2019年10月に設立。おばあちゃんの得意と特性を活かした“食”と“料理”を商品・サービス化して販売している。ブランド名は「ばあちゃん飯」。また、全国各地で高齢者就労にまつわる講演やコンサルティング、特産品の開発などを行っている。
もう一人のゲストは、「柳川ゲストハウスほりわり」の島田侑季さん。島田さんは、まち全体を宿と捉えて過ごしてもらう「柳川ゲストハウスほりわり」の運営管理を行い、「やきいも日和」二代目店主でもある。このほか、フィルムコミッションで撮影支援、柳川市の移住体験住宅の運営管理、商店会の役員、地域のお祭りや行事、店・漁師・農家などへの人の紹介や相談など、地域のなんでもハブ役として日々取り組んでいる。
また、「仕事旅行社」の内田靖之氏は、2011年に大人向け職業体験サービスとして同社を設立。花屋からねぶた師に至るまで、これまで100種以上の職業体験を企画してきた。移住を伴うキャリアアドバイザーとしても活動している。
オンライン説明会・交流会には、「福岡くらしごと体験」の参加に関わらず、福岡や地域の仕事、暮らし方に興味がある人など、誰でも参加可能だ。参加は事前申込制となっているので、興味のある人は専用サイトをチェックしてみて。
福岡くらしごと体験専用サイト:http://www.shigoto-ryokou.com/fukuokakurashigototaiken/
(山本えり)