山谷産業は、ECサイト「村の鍛冶屋」にて、名栗加工が施されたSLD鋼の三徳包丁、「名栗 三徳包丁」20,000円(税抜)を10月6日(金)より販売開始する。「名栗 三徳包丁」は、刃、ハンドル、外箱まで全てが三条製、重厚感あるこだわりの一本だ。
三条市に会社を構える3社のコラボ商品
「名栗 三徳包丁」は、山谷産業、家庭用・業務用包丁類の手作りによる一貫製造を行っているタダフサ、木槌の製造を主軸に様々な木製品を手掛けているカネコ総業がコラボして製作したもの。
伝統を受け継ぎ続ける包丁の産地・三条市に会社を構える3社が協力し、刃、ハンドル、外箱共に三条市でこだわって創りあげた包丁を世に送り出したい!という志の元、今回の「名栗 三徳包丁」の製作が実現した。
「名栗 三徳包丁」は、9月21日(木)の燕三条トレードショウでロンドンのバイヤーに紹介したところ、早速注文が入った注目の商品だ。
名栗加工が施されたハンドル
「名栗 三徳包丁」のハンドルに施された、名栗加工とは、木材の表面に凹凸の削り痕を残す加工で、古くから日本建築で使われている、長い歴史を持つ日本の伝統技術。
独特の凹凸が手にフィットし、見た目だけでなく実用性も兼ね備えている。木材にはウェンジュを使用しており、耐久性が高いのが特徴。美しい木目と黒紫褐色が重厚感のあるハンドルを作り出す。
SLD鋼の刃
同商品に使用されているSLD鋼は、硬くて粘りがあり、耐摩耗性が高いため、長期間使用しても切れ味が持続する。そのため、主に高級包丁に使用されているが、家庭用包丁でも、よく切れて錆びにくい包丁として人気がある。
SLD鋼は、ステンレス並みのクロームと多くの炭素、モリブデン、バナジウムなどを含む特殊合金鋼。
また、炭素鋼と違い、非常に錆びにくい材質だ。ただし、全く錆びないというわけではないため、手入れは必要。鋼の中では比較的研ぎやすい種類で、手入れをすれば末永く使用できる。
さらに、刃にさりげなく刻印された「村の鍛冶屋」のマークもポイントだ。
SLD鋼の表面には梨地加工が施されており、細かい食材がくっつきにくいというメリットがある。加えて、高級感のある佇まいを醸し出ている。
贈答用にもぴったりな包丁
同商品は、外箱のデザインから製造についても三条市で行っている。マットな質感の外箱に巻かれた帯には名栗の凹凸模様が印刷されている。また、贈答用にもぴったりな包丁だ。
今後は、三徳包丁以外にもペティナイフ、牛刀等ラインナップ展開を予定している。
山谷産業、タダフサ、カネコ総業が、ドイツで開催された世界最大級の見本市「アンビエンテ」へ共に出展した縁で誕生した「名栗 三徳包丁」をチェックしてみては。
村の鍛冶屋ECショップ:https://www.muranokajiya.jp/
(角谷良平)